2008-01-01から1年間の記事一覧

今年もいろいろお世話になりました

今年も残すところ30分を切りました。どうやらもう1冊読み切る時間はなさそうなので、今年の読了本は135冊ということになりそうです。ペースにムラはありましたが、まあよく読んだと思います。たくさんのすばらしい作品に出合えた、幸福な一年でした。今年を…

辻村深月『ロードムービー』

あの校舎へとつながる道、あの校舎からつながる道。それは、どこからやって来て、どこへ行こうというのか・・・ ●「ロードムービー」 ワタルと友達になったことから、アカリとその取り巻きからいじめられるトシ。春休み、トシとワタルは家出を試みた。それは…

杉井光『さよならピアノソナタ4』

冬がやってくる。もうクリスマスは目前。そして、真冬の誕生日も。だが、文化祭が終わってもナオはその思いを打ち明けられずにいた。フェケテリコは次のライブに向け準備を整えようとするが、冬の訪れはナオの優柔不断のツケを払うときでもあった・・・ シリ…

朝倉かすみ『夫婦一年生』

太田青葉は朔郎を夫とした。新婚生活一年目、いろいろなことがあったのだが、新しい土地でふたりなんとかつつがなく暮らしている。そんなふたりの、悪戦苦闘の日々を綴った我が家の物語・・・ はっきり言って、これはノロケ小説ではないですか。 特別なこと…

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12/11 北山猛邦 『[rakuten:book:13090784:title]』 東京創元社 [rakuten:book:13090784:image:small] 12/13 西尾維新 『クビツリハイスクール [ 西尾維新 ] 戯言遣いの弟子』 講談社文庫 西尾維新 『サイコロジカル(上) [ 西尾維新 ] 兎吊木垓輔の戯言殺…

坂木司『夜の光』

昼間の姿は仮の姿、夜の姿が真の姿。四人は、それぞれが最前線で死闘を繰り広げるスパイ。天文部員として観測会のために集まる屋上こそ、四人の安息の地。そしてこの物語は、高三の一年間における四人の壮絶な戦いの記録・・・ 何のことだかよくわからないよ…

初野晴『退出ゲーム』

高校から吹奏楽部に入りフルートを始めたチカ。憧れの顧問草壁目当ての入部ではあったものの、廃部の危機とあれば部員集めをしなければならない。草壁との接点なのだから。だが、チカの目の前には難問が立ちはだかる。チカは幼なじみで変わり者のハルタとと…

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12/1 松井千尋 『[rakuten:book:10964027:title]』 コバルト文庫 氷室冴子 『[rakuten:book:10978194:title]』 コバルト文庫 永井するみ 『カカオ80%の夏 [ 永井するみ ]』 理論社 →既読感想 [rakuten:book:10964027:image:small][rakuten:book:10978194:im…

北山猛邦『少年検閲官』

書物を所有することが禁じられた世界。旅を続ける英国人少年クリスは風変わりな町に行き着いた。家々には赤い十字架模様が落書きされ、周囲の森では首なし死体が次々と見つかる。人々は森に住む「探偵」の仕業だと言い、首なし死体を自然死として扱うのだが…

小路幸也『21 twenty one』

21世紀に21歳になる21人の仲間。この特別な絆を胸に、僕たちはこの歳まで生きてきた。だが、25歳になって仲間が集まったのは通夜の会場。仲間のひとり、半沢晶が死んだのだ。思い出が詰まったあの教室で、ひとり首を吊って。どうして晶は自殺したのだろうか…

入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』

この街にはふたりの犯罪者がいる。片方は連続殺人犯。もう片方は小学生の兄妹を連れ去った誘拐犯。そして幼馴染のまーちゃんと一緒に暮らすことになった僕の目の前には、今、足に枷をはめられた小学生くらいの男の子と女の子が・・・ おもしろい、と表現して…

12月の予定

購入予定 ◎=買うつもり、●=購入検討中、▲=文庫化待ちもしくは図書館で、×=とりあえずチェック ◎12/4 樋口有介 『月への梯子 [ 樋口有介 ]』 文春文庫 ×12/4 皆川博子 『蝶 [ 皆川博子 ]』 文春文庫 ×12/4 矢作俊彦 『[rakuten:book:13092442:title]』 文…

11月のまとめ

11/2 小路幸也 『モーニング mourning』 実業之日本社 11/4 伊坂幸太郎 『魔王』 講談社文庫 11/7 道尾秀介 『ソロモンの犬』 文藝春秋 11/13 西尾維新 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 講談社ノベルス 11/18 東野圭吾 『探偵ガリレオ』 文春文…

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11月下旬はこんなものです。 11/22 桜庭一樹 『[rakuten:book:13067824:title]』 講談社 ミステリマガジン編集部 『[rakuten:book:13086983:title]』 早川書房 [rakuten:book:13067824:image:small][rakuten:book:13086983:image:small] 11/24 入間人間 『[r…

乾くるみ『カラット探偵事務所の事件簿1』

新聞記者をしていたものの体調を崩した俺は、高校時代の同級生の古谷に誘われ古谷が立ち上げる探偵事務所で唯一の調査員として働くことになった。広告も出さない、謎解き専門という古谷の方針では引き受ける依頼などやってくるはずもなかったが・・・ 乾さん…

東野圭吾『予知夢』

帝都大学の湯川助教授には二つの顔がある。一つは肩書きどおり学生を相手に指導する物理学助教授としての顔。もう一つは、友人である警視庁の草薙刑事に求められ、不可解な事件の謎を科学的に解明する「ガリレオ先生」としての顔・・・ 大人気『探偵ガリレオ…

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11/13 北山猛邦 『[rakuten:book:12841642:title]』 講談社文庫 [rakuten:book:12841642:image:small] 11/14 辻村深月 『凍りのくじら [ 辻村深月 ]』 講談社文庫 →既読感想 宮部みゆき 『[rakuten:book:13081817:title]』『[rakuten:book:13081818:title]』…

東野圭吾『探偵ガリレオ』

若者の後頭部から火が出た! 中学生が拾った精巧なデスマスクの正体は! 男の死体は心臓付近の細胞が完全に壊死していた! 普通では考えられないような奇妙な事件が起きると、捜査一課の草薙は帝都大学へ足を運ぶ。友人である物理学助教授・湯川の力を借りる…

事件と図書館

山口元厚生事務次官夫妻らが自宅で殺害され、吉原元厚生事務時間の夫人が自宅で襲撃された一連の事件。この事件を受け、国会図書館をはじめとするいくつかの図書館が厚生労働省関連の職員録の閲覧を制限しました。 一連の事件の残忍さ、卑劣さを考えれば、厚…

西尾維新『クビキリサイクル』

コンピュータの天才である玖渚友の付き添いとして鴉の濡れ羽島を訪れた「ぼく」こといーちゃん。その絶海の孤島を所有する赤神財閥の令嬢イリアは、同年代の女性の天才ばかりを招いていた。絵画、占術、料理などなど。だが、邸の中で首切り死体が見つかった…

道尾秀介『ソロモンの犬』

秋内静の目の前で起こった交通事故。亡くなったのは、愛犬オービーに引っ張られ道路に飛び出した幼き友人陽介だった。飛び出す直前にとったオービーの不可解な動きは?秋内は、事故の謎を探るためにロードレーサーで走り出した・・・ 道尾作品の特徴といえば…

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11/7 柴崎友香 『フルタイムライフ [ 柴崎友香 ]』 河出文庫 中村航 『絶対、最強の恋のうた [ 中村航 ]』 小学館文庫 乾くるみ 『Jの神話 [ 乾くるみ ]』 文春文庫 →既読感想 桜庭一樹 『赤×ピンク [ 桜庭一樹 ]』 角川文庫 西尾維新 『クビシメロマンチス…

伊坂幸太郎『魔王』

安藤は自分が特殊な能力を持っていることに気付いた。腹話術のように、思ったことを他人に話させる能力。ムッソリーニとの類似する野党の党首・犬養の登場に踊らされる大衆を見て、安藤は実験を始めた。腹話術はどれだけ使えるのか・・・「魔王」 本の感想を…

「メディアワークス文庫」創刊!

電撃文庫で育った大人たちに贈るということで、「メディアワークス文庫」なるものが来年2月冬に創刊されるそうで。http://news.dengeki.com/elem/000/000/118/118824/ 「大人向けを銘打っていますが、一般文芸と同じようなことをやるつもりはありません」と…

小路幸也『モーニング Mourning』

事故死した大学時代の仲間真吾の葬儀のあと、レンタカーに乗り込もうとする淳平は突然言った。自殺する、と。思いとどまらせるためにダイ、ヒトシ、ワリョウの三人は予定を変更し、福岡から東京への道のりで自殺の理由を思い出そうとする。淳平を喪わないた…

有栖川有栖『火村英生に捧げる犯罪』

大阪府警の捜査一課長宛てに贈られた速達。その内容はprof.Rを名乗る人物からの挑戦状。しかも、「火村英生に捧げる犯罪」とも。一方、アリスのもとには東京からアリスの最新作で盗作されたという人物がいるという電話が。身に覚えのないアリスだったが・・…

11月の予定

購入予定 ◎=買うつもり、●=購入検討中、▲=文庫化待ちもしくは図書館で、×=とりあえずチェック ◎11/4 柴崎友香 『フルタイムライフ [ 柴崎友香 ]』 河出文庫 ×11/4 本多孝好 『[rakuten:book:13067823:title]』 講談社 ▲11/6 綾辻行人 『[rakuten:book:13…

10月のまとめ

10/3 深水黎一郎 『トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ』 講談社ノベルス 10/5 有川浩 『別冊 図書館戦争2』 アスキー・メディアワークス 10/7 葵せきな 『生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1』 富士見ファンタジア文庫 10/8 松田志乃ぶ 『嘘つきは姫君の…

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10月中旬、下旬まとめてどうぞ。 10/19 大沢在昌 『亡命者 [ 大沢在昌 ] ザ・ジョーカー』 講談社文庫 10/21 みかづき紅月 『[rakuten:book:13058214:title]』 徳間デュアル文庫 風見周 『[rakuten:book:13066224:title]』 一迅社文庫 林直孝 『[rakuten:boo…

村崎友『修学旅行は終わらない』

普遍的な高校生の修学旅行。その最後の夜、教師の見回りスケジュールを手に入れた甚太たちは、ひとつ上の階にある葵たち女子の部屋へ突入を試みるが、思ってもいない騒動に・・・ ひとつの出来事を多くの登場人物の視点で描く一人称多視点。これにより思春期…