2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

野沢尚『反乱のボヤージュ』

先日お亡くなりになった野沢尚さんの『反乱のボヤージュ (集英社文庫)』を読みました。 首都大学のオンボロ弦巻寮に住む坂下薫平。ことあるごとに難癖をつけ、弦巻寮を廃寮しようとする大学側は、弦巻寮の舎監として元警察官の名倉を送り込む。そんななか、…

はやみねかおる『僕と先輩のマジカル・ライフ』

先週図書館で借りてきたはやみねかおるさんの『僕と先輩のマジカル・ライフ』読了しました。 M大学に入学した井上快人。快人の幼なじみで霊能力者の川村春奈。快人が入居した今川寮に住むオカルト趣味の奇人長曽我部慎太郎先輩。3人が巻き込まれてしまう、…

大倉崇裕『七度狐』

今週は昼休みにまとまった読書タイムがとれたので、まず、1冊読了しました。大倉さんの『七度狐 (創元クライム・クラブ)』は『三人目の幽霊 (創元クライム・クラブ)』に続くシリーズで、今回は長編でした。 静岡の山奥にある杵槌村で開かれる春華亭古秋一門…

光原百合『十八の夏』

光原百合さんの『十八の夏』を読了。 第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作を含む4編からなる短編集。どの作品も花をモチーフにしています。 どちらかというと地味な感じのする作品が並んでいるのですが、その中に透明感というか、みずみ…

大倉崇裕『三人目の幽霊』

図書館で借りてきた『三人目の幽霊 (創元クライム・クラブ)』です。 「季刊落語」編集部に配属された間宮緑。並外れた洞察力を持つ編集長、牧大路。ふたりの身の回りでおきる落語界内外の不可思議な出来事を計ったかのように解決していく牧と、必死に追いか…