2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

国民的人気を誇る金田首相が仙台で暗殺された! 警察が容疑者として発表したのは青柳雅春という男。彼にとっては首相暗殺なんてまったく身に覚えのないことだったが、容疑者発表の前から彼は警察組織に追いかけられていた・・・ 何度も直木賞や山本周五郎賞…

横溝正史賞発表

第28回横溝正史ミステリ大賞が発表されました。選考の結果、大賞は該当作なし、テレビ東京賞に望月武さんの「テネシー・ワルツ」が選ばれました。 おめでとうございます。ますますがんばってください。

桜庭一樹『GOSICK6 ゴシック・仮面舞踏会の夜』

「ベルゼブブの頭蓋」から脱出したヴィクトリカと一弥。ふたりは帰路、オールド・マスカレード号で「孤児」「公妃」などと名乗る正体不明の面々と乗り合わせる。だが、6人のうちヴィクトリカを除く5人で興じたゲームの最中、1人が突如苦しみだし・・・ 『ベ…

大藪春彦賞発表

昨日、第10回大藪春彦賞が発表されました。 近藤史恵 『[rakuten:book:12115290:title]』 新潮社 →既読感想 福澤徹三 『[rakuten:book:11931844:title]』 角川書店 おめでとうございます。 近藤さんの『サクリファイス』はサイクルロードレースを取り上げた…

桜庭一樹『GOSICK5 ゴシック・ベルゼブブの頭蓋』

ある目的のために移送・軟禁されたヴィクトリカ。そこは「ベルゼブブの頭蓋」と呼ばれる要塞としても使用された修道院。彼女を助けるため一弥は「ベルゼブブの頭蓋」へ向かうが、その奇妙な修道院で開かれる夜会の途中で殺人が起きてしまう・・・ 先ごろ直木…

宮木あや子『雨の塔』

人里離れた岬の巨大な学園。そこは、それぞれの事情で世間から離れて暮らすことを余儀なくされた良家の少女たちが通うところ。さまざまな過去と環境を抱えた少女たちの感情は、閉ざされた空間でどこへ向かうのか。 『花宵道中』でデビューした宮木さんの第2…

桜庭一樹とライトノベルの今後の関係は?

直木賞を受賞したことにより「いよいよ脱・ライトノベルか」「GOSICKと荒野はどうなる?」とファンを不安がらせている桜庭一樹さん。 ご本人の日記によれば、各社重版し受賞記念の帯をかけるとのこと。そして、「ゴシックと砂糖菓子にも直木賞の帯がかかるか…

大倉崇裕『オチケン!』

学同院大学に入学した越智健一はなりゆきで落語研究会に入部することになってしまった。先輩の岸と中村は過去に名推理を披露したことがあるようで、落研には次々と謎が持ち込まれるが、それを解く役目はなぜか越智に・・・ 中編2作にウェブ連載されたエッセ…

桜庭さんの受賞を実感する

直木賞の発表から一夜明け、たまたま立ち寄った書店に「おめでとう」コーナーができていました。 こういうのがあると、なんだか本当に桜庭さんが受賞したことを実感します。単行本が4冊、丸く並べられ、正面の位置だけ1冊分空間ができていました。並んでいた…

作家の藤田宜永さん、小池真理子さん宅で火災

よりによってこの日に、直木賞作家夫妻の家で火事なんて驚きです。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080116/dst0801162147011-n1.htm http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080117k0000m040111000c.html 藤田宜永・・・・2001年、『愛の領分』…

芥川賞決定

第138回芥川龍之介賞は川上未映子さんの「乳と卵」に決定したそうです。おめでとうございます。

直木賞決定

第138回直木三十五賞は桜庭一樹さんの『私の男』に決定したそうです。おめでとうございます。 正直、もう1回スルーされるかと思っていました。

北森鴻『香菜里屋を知っていますか』

三軒茶屋に位置し、常連客が度数の異なる4種類のビールとオリジナルの料理、そして謎解きをお目当てにやってくるビアバー香菜里屋。だが、マスターの工藤はある日突然店を閉めてしまった。姿を消した工藤のことを尋ねて不審な男が常連客たちの前に現れ・・・…

杉井光『さよならピアノソナタ』

転校生は表舞台から姿を消した天才少女ピアニストの真冬だった。一度ジャンクパーツ置場であったことがあるナオは気にかけるが、クラスで孤立する真冬は相手にしない。そればかりか、ナオが使っていた空き教室を占拠し、ピアノではなくギターを超絶技巧で速…

1月上旬のお買い物

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今年の初買いです。 1/5 綾辻行人 『[rakuten:book:10522227:title]』 講談社文庫 穂邑正裕 『[rakuten:book:12178734:title]』 スーパーダッシュ文庫 厚木隼 『[rakuten:book:11993975:title] -Acacia 2279-』 富士見ミステリー文庫 [rakuten:book:10522227…

土橋真二郎『ツァラトゥストラへの階段』

気がついたとき、福原駿介は囚われの身だった。見知らぬ部屋で鎖に繋がれた人間が自分を含め11人、そして部屋の中央には首を吊ったらしき者が。個々に与えられた大金と1丁の拳銃を手に、11人は部屋からの脱出のために動き出すが、それは過酷なゲームの始まり…

小路幸也『HEARTBLUE』

NY警察の失踪人課に勤務するワットマンのもとへ少女ペギーの失踪を伝えたのは、以前地下で知り合ったサミュエルだった。ペギーはビルから身投げしていたが、ワットマンは過去の事件との類似に気がつき、調べだす。一方巡矢は、かんなの写真に写った「いるは…

山口雅也『続・垂里冴子のお見合いと推理』

依然として縁談がまとまらない垂里家の長女・冴子。今日はこちらで明日はあちらでとお見合いを繰り返すが、いずれも不可解な事件に巻き込まれ、破談に終わってしまうのだ。果たして、冴子は垂里家の呪いを打ち破り、無事嫁ぐことができるのか。 前作『垂里冴…

芥川賞、直木賞候補発表

第138回芥川龍之介賞、直木三十五賞の候補作が発表されました。 【芥川賞】 川上未映子 「乳と卵」 (「文學界」12月号) 文藝春秋 田中慎弥 「切れた鎖」 (「新潮」12月号) 新潮社 津村記久子 「カソウスキの行方」 (「群像」9月号) 講談社 中山智幸 「…

山口雅也『垂里冴子のお見合いと推理』

垂里家には呪いがかけられているという説があった。代々垂里家の娘たちの縁談はことごとく不調に終わるというもの。事実、長女・冴子のお見合い回数は二桁の大台にのり、34歳になっても縁談がまとまらない。そして、冴子はお見合いのたびに不可解な事件に遭…

麻耶雄嵩『メルカトルと美袋のための殺人』

招待され、別荘にやってきた美袋は、そこで初めて会った佑美子に惹かれた。だが夜中に起きた殺人事件で別荘の主大垣は殺害され、佑美子も死体で見つかった。有力な容疑者とされてしまった美袋は窮地に陥るが・・・「遠くで瑠璃鳥が啼く声が聞こえる」 タイト…

2007年のまとめ

さて、遅くなりましたがここて昨年、2007年のまとめを。 目標としていた年間120冊の読了には遠く及ばず、一昨年以下の99冊でした。 そのなかからshiba_motoが選ぶBest3を。 まずは一般書から。 1位 桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』 東京創元社 女三代、山陰の名…

12月のまとめ

あと1冊だったのですが、3桁の大台に届きませんでした。残念。 毎年のことですが、やはり年末は忙しく、時間がとれませんね。 12/2 米澤穂信 『遠まわりする雛』 角川書店 12/5 綾辻行人 『十角館の殺人(新装改訂版)』 講談社文庫 12/11 桜庭一樹 『私の男…

あけましておめでとうございます

みなさま、あけましておめでとうございます。 昨年お世話になった方々にまた今年もお世話になります。よろしくお願いいたします。 今年は、本をたくさん読むということはもちろんですが、読みたい本を確実に読んでいきたいと思います。それと、もう少しまし…