2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

辻村深月『光待つ場所へ』

悔しさ、恥ずかしさ、いたたまれなさ。そんな誰もが味わう感情の動き。完膚なきまで打ちのめされたあのとき、自分の存在が否定されたようだったあのときがよみがえる・・・ 『ロードムービー』に続くスピンオフ短編集。今回も思いもよらぬあの人との再会が待…

石持浅海『この国。』

開国以来、一党独裁体制で長く安全を享受してきた「この国」。常に戦争を避け、ひたすら経済大国への道を歩んできた国ではあるが、安全の維持のためにこの国にもふたつの組織がある。ひとつは国民の日常生活を守る治安警察、もうひとつは他国と相対する可能…

野村美月『“文学少女”と繋がれた愚者』

遠子先輩が図書館で借りてきた一冊の本。その異常を先輩が発見したとき、事件は明らかになった。「ああっ、この本ページが足りないわ!」。何者かが数ページにわたって本を破り、持ち去ったのだ。先輩の手にある本は無残な姿を晒している。はたして、誰が、…

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9月は盛りだくさんかな。 9/12 ジョー・ウォルトン 『バッキンガムの光芒 (ファージング?) (創元推理文庫)』 創元推理文庫 →「本が好き!」でいただきました。 9/15 貫井徳郎 『空白の叫び〈上〉 (文春文庫)』『空白の叫び〈中〉 (文春文庫)』『空白の叫び〈…

加藤実秋『インディゴの夜 Dカラーバケーション』

風営法が改正され、その影響でclub indigoも二部制を敷くことになった。従来の営業は夜間の第一部、昼間の第二部は新人中心のショーパブ形式という具合に。だが、一部と二部のホストたちの間にはノリや雰囲気の違いがあり、溝が明らかになっていった・・・ …

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ちょっと涼しくなってきたような気がほんの少しだけする9月上旬です。 9/1 甲田学人 『断章のグリム〈7〉金の卵をうむめんどり (電撃文庫)』 電撃文庫 ファミ通文庫編集部 『“文学少女”のグルメな図書ガイド』 エンターブレイン 9/10 加藤実秋 『ホワイトク…

川原礫『アクセル・ワールド 5 ―星影の浮き橋―』

《軌道エレベータ》に《ソーシャルカメラ。ネットワーク》が導入される。そんなニュースを聞いたハルユキはひとつの思考に行きついた。加速空間が宇宙まで広がるという可能性に。その方向性に間違いはなく、ハルユキたちは新たな《宇宙》ステージでの《ヘル…

ジョー・ウォルトン『英雄たちの朝 ファージング1』

ナチスドイツと講和したイギリス。ルーシーは、その講和を主導したグループ〈ファージング・セット〉に属する貴族院議員の娘だが、大陸では迫害されているユダヤ人のカーンを夫とし、家庭内でも微妙な立場に。ファージングで開かれたパーティーの翌朝、有力…

9月の予定

購入予定 ◎=買うつもり、●=買うかも、▲=文庫化待ち?、×=ちょっとだけ気になる ▲9/1 小路幸也 『さくらの丘で』 祥伝社 ●9/1 折原一 『黒い森 (祥伝社文庫)』 祥伝社文庫 ◎9/1 中田永一 『百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)』 祥伝社文庫 →既読感想 ●…

8月のまとめ

いろいろあって、後半の失速が顕著な夏でした。 8/3 野村美月 『“文学少女”と繋がれた愚者』 ファミ通文庫 8/8 石持浅海 『この国。』 原書房 8/11 辻村深月 『光待つ場所へ』 講談社 8/12 貫井徳郎 『明日の空』 集英社 8/14 野村美月 『“文学少女”と穢名の…

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8月下旬のお買いものです。 8/26 太田忠司 『夜叉沼事件 (創元推理文庫)』 創元推理文庫 →既読 海堂尊 『夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)』 創元推理文庫 赤城毅 『麝香姫の恋文 (講談社文庫)』 講談社文庫 越前魔太郎 『魔界探偵冥王星O―トイボックスのT (…

川原礫『アクセル・ワールド 4 ―蒼空への飛翔―』

略奪者ダスク・テイカーに飛行アビリティを奪われてしまったハルユキ。失意の日々を乗り越え、新たな能力を手に入れてタクムとともにダスク・テイカーを追い詰めたのだが、待っていたのは驚愕の事態。はたしてハルユキはこの事態にどう対処するのか・・・ 上…