2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

大崎梢『サイン会はいかが?』

『配達あかずきん』『晩夏に捧ぐ』に続く、〈成風堂書店事件メモ〉シリーズの第3作。やっぱりこのシリーズは短編の方がいいのかな。 ●「取り寄せトラップ」 同じ本の取り寄せ依頼が4人から入るが、4人ともそんな依頼をした憶えはないと言う。しかも、それが…

北村薫『玻璃の天』

北村さんの新作は、『街の灯』に続くシリーズ第2作です。昭和8年を舞台に、今回もベッキーさんが控えめに大活躍します。 ●「幻の橋」 犬猿の仲の兄弟。何年もいがみ合っているが、そのきっかけはイマイチハッキリしない。しかも、孫どうしが惹かれあっている…

佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第二部 ヨウイ』

オフシーズンを過ごし、少しずつ経験を積んだ新二。春になり新入部員も加わり、気持ちも新たに走り続ける。今まで自分勝手だった連も、4継に力を入れ、仲間を大切にしている。走ることが楽しい、走りたい。そんな二人を、春高陸上部を、アクシデントは容赦な…

佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第一部 イチニツイテ』

中学時代、サッカー選手として活躍してきた新二だったが、天才的なサッカー選手である兄への複雑な感情から、高校進学を機にサッカーの道をあきらめた。だが、親友のスプリンター連を陸上部に入部させる口利きをしているうちに、いつしか陸上部に魅せられ、…

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

“辺境の人”により紅緑村に置き去りにされた娘は、やがて製鉄業で繁栄し“上の赤”と呼ばれていた赤朽葉家に嫁入りし、千里眼奥様と呼ばれた。千里眼の祖母・万葉、伝説のレディースから漫画家へ転身した母・毛毬、そして何者でもない平凡な私・瞳子。山陰の旧…

その肩書きの今は?

今朝、車の中で何気なく聞いていたラジオのニュースでのこと。 僕の地元では、防犯の専門知識・技術を持ち、地域防犯のリーダーとなる人材を養成するために、「防犯まちづくりカレッジ」なるものを毎年開催しているそうです。知らなかった・・・ で、その説…

福田栄一『エンド・クレジットに最適な夏』

貧乏学生の晴也に友人の和臣から仕事が持ち込まれた。それは、和臣の知人の女子大生・美羽を付け回す不審な男を捕まえるというもの。報酬は20万円。だが、これを皮切りに晴也は次々と厄介ごとを引き受けてしまうことになる。手始めは、美羽の隣に住む女子大…

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

ひきこもりの兄・友彦を抱え、母と3人で暮らす山田なぎさは中学二年生。兄を養うために”実弾”を欲するなぎさの前に現れた転校生は、自分は人魚だとうそぶく海野藻屑であった。なぎさを振り回す藻屑であったが、友彦は彼女を「砂糖菓子の弾丸」と表現した・・…

6月の予定

女性作家の比率が高いように見えるのは気のせいです、きっと。 購入予定 ◎=買うつもり、●=その気になれば買う、▲=文庫化されたら買う、×=様子見 ▲6/1 折原一 『疑惑』 文藝春秋 ▲6/7 篠田真由美 『一角獣(ユニコーン)の繭』 講談社ノベルス ●6/8 狗飼…

5月のまとめ

5月の読了は12冊(11作)でした。おおっ、よく読めてるなあ。 5/1 友桐夏 『楽園ヴァイオリン クラシックノート』 コバルト文庫 5/12 恩田陸 『黒と茶の幻想』 講談社文庫 5/13 土橋真二郎 『扉の外2』 電撃文庫 5/16 木本雅彦 『声で魅せてよベイビー』 フ…

最近のお買い物

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5月中旬はないので、下旬のものを。 21日。 小路幸也 『空を見上げる古い歌を口ずさむ』 講談社文庫 →既読感想 樋口有介 『ぼくと、ぼくらの夏(新装版)』 文春文庫 →既読感想 22日。 伊坂幸太郎 『チルドレン』 講談社文庫 麻耶雄嵩 『名探偵 木更津悠也』…