2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

七飯宏隆『タロットの御主人様。2』

お嬢様学校の聖ケーリー・イェール女学院では、鷺宮籐子というカリスマ性を持った美少女による不可解な占いが大きな力を持っていた。怪しいものを感じた秋人は結夏や香澄とともに変装して女学院に侵入するが、籐子には「女教皇」のタロットが憑依していた・…

中田永一『百瀬、こっちを向いて。』

アンソロジー『I LOVE YOU』に収録された「百瀬、こっちを向いて。」で颯爽と登場した覆面作家中田永一さんのデビュー短編集。 ●「百瀬、こっちを向いて。」 人間レベルが低い僕は、幼馴染の宮崎先輩からの頼みごとを引き受けた・・・既読。嘘から出た実とい…

葵せきな『生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3』

相変わらず駄弁り続ける碧陽学園生徒会。やっぱり今回もお子サマ生徒会長・桜野くりむが小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語ることから始まる駄弁り。今日も、どうでもいいようなことをただひたすら駄弁り続ける生徒会・・・ 本当に相変わらず…

七飯宏隆『タロットの御主人様。』

名門・四阿家の跡継ぎである秋人は、落ちこぼれの占現師。分家の幼馴染・古城結夏にはバカにされ続ける毎日。だが、ある奇妙な依頼を受け、祖母が封印し、解けないと思われたタロットカードの封印を解いてしまったがために、とんでもないトラブルに。解き放…

みかづき紅月『サムライエイジ』

普通の女の子になりたい。剣の家に生まれた必殺剣の使い手・三月弥(みつきやよ)はそう願い、家を出て進学することにした。進学先はエリート校の蘇峰学園。楚々とした乙女に生まれ変わり、恋をすることを夢見た弥だったが、蘇峰学園は帯刀が常識、力こそが…

はてなカウンターが!

今までダイアリーの2ヵ所に同じはてなカウンターを貼り付けていました。 左上と右下です。 深い意味はなくて、ただ2ヶ所あったら便利かなと。 ところが、今日になって気がついてしまったのです。 2つのカウンターの数字が違うことを。 左上が「100000」なら…

松井千尋『ハーツ ひとつだけうそがある』

バイト先のオーナーの息子・鹿島了からの依頼。それは了の弟・周平に成りすまし、従妹の小野木真純の恋人になってほしいというものだった。真純は心臓の病で未来が期待できない身。依頼された宮田輝幸は、「歳よりも大人」「平気でウソをつける」テルにしか…

これってどうよ? 「乙一再生工場」?

みなさんはこれ、どう思いますか? 「乙一 小説再生工場」 パッと見は、「没になって日の目を見ることがない原稿を乙一さんに託してみませんか」、というように見えるかもしれませんが、「どうか乙一に愛の手を」というにおいがぷんぷんします。 それでいい…

松田志乃ぶ『嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹』

母の血筋は一流なのに、父親が誰かわからず落ちぶれ、貧乏になった姫君・馨子。乳姉妹の宮子と暮らしていたが、ある日馨子の父親は超名門貴族だったことがわかり、ふたりは義兄の兼通のもとへ。だが、兼通の前で馨子と名乗ったのは、身代わりになった宮子だ…

最近のお買い物

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7月中旬は3冊購入でした。 7/11 松井千尋 『[rakuten:book:11005044:title] ひとつだけうそがある』 コバルト文庫 7/18 葵せきな 『生徒会の三振 [ 葵せきな ] 碧陽学園生徒会議事録3』 富士見ファンタジア文庫 みかづき紅月 『[rakuten:book:13008737:title…

有川浩『海の底』

桜祭りにあわせて開放された横須賀基地にやってきたのは市民だけでなく、海から無数の巨大な甲殻類が襲ってきた。停泊中の潜水艦「きりしお」の夏木大和と冬原春臣は、艦長の命と引き換えに逃げ遅れた子どもたち13人を艦内に避難させることに成功したのだが…

有川浩『図書館革命』

敦賀原発を狙ったテロが発生した。そのテロは鎮圧されたが、手口が当麻蔵人の著書『原発危機』の内容と酷似していたことから、メディア良化委員会は当麻の身柄確保に動き出した。作家狩りである。図書隊は横暴を食い止めるべく、先んじて当麻の身柄を保護し…

そうか・・・直木賞のサイン読み

そうか。 桜庭一樹さんが『荒野の恋』の続きを書き下ろしてまで『[rakuten:book:12888638:title]*1』という単行本で受賞第一作にしたのは、「次は井上荒野*2さんですよ」というサインだったのか!! だから伊坂さんも辞退したのか! それさえ見破っていれば…

芥川賞、直木賞発表

昨夜、第139回芥川龍之介賞、直木三十五賞が決まりました。 【芥川賞】 磯崎憲一郎 「眼と太陽」 (文藝夏号/河出書房新社) 岡崎祥久 「ctの深い川の町」 (群像6月号/講談社) 小野正嗣 「マイクロバス」 (新潮4月号/新潮社) 木村紅美 「月食の日」 …

有川浩『空の中』

四国沖の演習空域で試験機「スワローテイル」と自衛隊のF15Jイーグル戦闘機が相次いで謎の事故を起した。その高度は2万メートル。事故機とともに飛行していた武田光稀三尉と日本航空機設計の春名高巳は現地調査に乗り出す。一方、高知ではイーグルのパイロッ…

いろいろ

昨夜、サイドバーに「ジオターゲティングブログパーツ」をつけてみました。新し物好きというつもりはあまりありませんが、ちょっと気が向いたので。 ちなみに、今現在福井県が40%で1位のようです。福井県といえば徳島県とともに日本地図のどこにあるのか…

最近のお買い物

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7月上旬の買い物は5冊でした。『模倣犯』はやっと5冊そろえたので、そろそろ読もうか・・・と思うと、『十二国記』もこれで9冊そろったのですが、さて。 7/3 橋本紡 『流れ星が消えないうちに [ 橋本紡 ]』 新潮文庫 →既読感想 7/7 宮部みゆき 『模倣犯(1)…

ミステリーズ!新人賞発表

第5回ミステリーズ!新人賞が発表になりました。 梓崎多綾(しざき たあや) 「砂漠を走る船の道」 また佳作も発表されました。 市井豊 「聴き屋の芸術学部祭」 おめでとうございます。おふたりとも1983年生まれとのこと。わ、若い。今後のご活躍に期待しま…

小説家はレイアウトまで責任を持て! - 京極夏彦が語るヒットの神髄

「小説家はレイアウトまで責任を持て! - 京極夏彦が語るヒットの神髄」(マイコミジャーナル) http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/07/09/kyogoku/index.html この記事は8日に京極夏彦さんが行った講演についてのレポートです。 京極氏は、文章を書く…

アンソロジー『Story Seller』

一人の編集者が独自に編集したアンソロジー。「面白いお話、売ります。」表紙のその言葉に嘘偽りはありません。 ●伊坂幸太郎「首折り男の周辺」 テレビを見て隣人を「首折り男かも」と疑った安永夫妻。首折り男の特徴は確かに隣人にピッタリだったが・・・視…

伊坂幸太郎は直木賞選考対象を辞退していた

このニュースにちょっとびっくり。 伊坂さん直木賞予選前辞退!(スポーツ報知) http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080708-OHT1T00107.htm 直木賞選考対象から辞退=「ゴールデンスランバー」で伊坂幸太郎さん(時事通信=Yahoo!ニュース) http://…

大きな書店に縁がない

60坪書店日記さまの「書店売上げランキングTOP5がどこか知っていますか?」を拝読して、愕然としました。 このエントリーは、いわゆる書店の売上高TOP5(実際はTOP6)を挙げることで、TSUTAYAの勢力拡大を表現したものです。(ネット書店、コンビニ除く) で…

柴崎友香『青空感傷ツアー』

仕事を辞めたその日、芽衣は新幹線で美人で傲慢な音生と再会した。音生に引きずられるまま旅に出かける芽衣。それはトルコへ、四国へ、そして石垣島へと続くいい加減な旅。この旅はどこへ行き着くの? 柴崎さんの小説は、僕にとっていつも本当に難解です。そ…

7月の予定

購入予定 ◎=買うつもり、●=購入検討中、▲=文庫化待ちもしくは図書館で、×=気になるので一応 ●7/1 清野静 『[rakuten:book:12982867:title] ささやきのクローゼット』 角川スニーカー文庫 ×7/2 島本理生 『[rakuten:book:12941323:title]』 講談社 ×7/3 …

芥川賞、直木賞候補発表

昨日、第139回芥川龍之介賞、直木三十五賞の候補作が発表になりました。 【芥川賞】 磯崎憲一郎 「眼と太陽」 (文藝夏号/河出書房新社)初候補 岡崎祥久 「ctの深い川の町」 (群像6月号/講談社)123回、126回 小野正嗣 「マイクロバス」 (新潮4月号/新…

6月のまとめ

6月のまとめです。今月は中旬まで快調でした。 6/2 加藤実秋 『インディゴの夜』 創元推理文庫 6/3 朝倉かすみ 『田村はまだか』 光文社 6/4 井口ひろみ 『月のころはさらなり』 新潮社 6/7 二郎遊真 『マネーロード』 講談社 6/9 加藤実秋 『インディゴの夜…

有川浩『別冊 図書館戦争1』

やっとのことで王子様からカップルになったのに、ふたりはなぜか波風ばかりたててしまう。二十六歳純粋培養乙女・茨城県産のブラッディ笠原とゆかいな仲間たちの激甘ラブストーリー。 失敗しました。読む順を間違えました。やっぱり『図書館革命』を先に読む…