2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

加納朋子『モノレールねこ』

モノレールねこ、それはタカキがあのねこにつけた名前。デブで不細工なあのねこに。僕とタカキはモノレールねこの赤い首輪を介して文通を始めたんだ。ただの一度も会ったことがないのに。(「モノレールねこ」) 『沙羅は和子の名を呼ぶ』以来7年ぶりのノン…

本屋大賞ノミネート作品発表

昨日、本屋大賞のノミネート作品が発表になっていました。 〜2007年本屋大賞ノミネート作品〜 佐藤多佳子 『一瞬の風になれ』 講談社(直木賞候補作) 三崎亜記 『失われた町』 集英社(直木賞候補作) 劇団ひとり 『陰日向に咲く』 幻冬舎 三浦しをん 『風…

津原泰水『ブラバン』

赤字続きの酒場を経営している他片等は、高校生だった頃、吹奏楽部で弦バス(コントラバス)を弾くとともに、軽音楽部も掛け持ちしていた。それから四半世紀、彼の元にはバスクラの皆元の訃報と、1年先輩でトランペットの桜井の結婚話が届く。披露宴でのブ…

最近のお買い物

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11日。 竹宮ゆゆこ 『とらドラ! 4』 電撃文庫 有栖川有栖 『白い兎が逃げる 』 光文社文庫 13日到着。 桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』 東京創元社→ネットサイン本 16日。 瀬尾まいこ 『天国はまだ遠く』 新潮文庫 中村航 『ぐるぐるまわるすべり台』 文春文…

直木賞、ちょっと考える

どうにも腹の虫が治まらない、というわけではないのですが、次の記事をご覧いただきたい。 該当作なしの直木賞については、同賞選考委員の阿刀田高氏が「最後に残った池井戸潤さんの『空飛ぶタイヤ』と三崎亜記さんの『失われた町』の2作品に、それぞれ強い…

芥川賞・直木賞、どれだけ読んでいるのか

うーん、誰でもいいから受賞させてくれたほうが納得できたかも。って言うか、販促による業界の発展を考えたら受賞させるべきでは。 昨日、直木賞が受賞作なしだったことについて、こんなことを書きました。 そこで、果たして僕自身芥川賞・直木賞の受賞作を…

芥川賞発表

先ほど、第136回芥川賞が発表になりました。 青山七恵さんの「ひとり日和」です。 http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/ おめでとうございます。 そして、惜しくも受賞ならなかった方々、残念でした。 ところで、「ひとり日和」は河出の「文藝秋号」掲…

直木賞発表

先ほど、第136回直木賞は授賞作なしと発表になりました。 http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm うーん、誰でもいいから受賞させてくれたほうが納得できたかも。って言うか、販促による業界の発展を考えたら受賞させるべきでは。 北村ファンとし…

太田忠司『甘栗と金貨とエルム』

探偵事務所を開いていた父を不慮の事故で亡くし、後片付けをしていた高校生の甘栗晃。ところが、父は死の直前に金貨1枚で少女・仁礼淑子の母親捜しを引き受けていた。金貨を見つけられなかったばかりに晃はしぶしぶ彼女の母親を捜し始めるが・・・ 高校生探…

残念なこと

数日前に聞いたことですが、東京・吉祥寺のミステリ専門書店、TRICK+TRAPが2月12日で閉店されるとのこと。本当に残念。 なにしろあの戸川さんが店員をなさっている国内唯一のミステリ専門書店なのです。 一度行ってみたかった。特に昨夏の有栖川さんや若竹さ…

柴崎友香『その街の今は』

16日に選考される第136回芥川賞の候補作。 夏の終わりの大阪の街。勤めていた会社が倒産したことでアルバイトをしている歌ちゃんは、この街の昔を写した写真が好きで集めている。仕事のこと、男友達のこと、気持ちがゆれる28歳と移り行く街の物語。 柴崎さん…

今年最初のお買い物

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5日。 森絵都 『つきのふね』 角川文庫 東直己 『ススキノ、ハーフボイルド』 双葉文庫 とみなが貴和 『EDGE』 講談社文庫 氷室冴子 『なんて素敵にジャパネスク 2』 コバルト文庫 6日。 はやみねかおる 『僕と先輩のマジカル・ライフ』 角川文庫 →既読…

有栖川有栖『乱鴉の島』

新年の1冊目は、昨年の本格ミステリ・ベスト10第1位です。 疲れた体と心を休めるために孤島の民宿へ行くはずだった助教授の火村とミステリ作家の有栖川は、ちょっとした手違いから烏島へやってきてしまう。しかも、その日のうちに島を出る手段は見つけられ…

2006年のまとめ(ラノベ編)

id:deltazuluさんが「2006年のまとめエントリをまとめた記事(後追い編)」で『こんな夜だから本を読もう』の「2006年のまとめ」を取り上げてくださいました。ありがとうございます。 しかし、Best3に選んだ作品はいずれもラノベではないものばかり。そこで…

1月の予定

購入予定 ◎=買う、●=その気になれば買う、▲=文庫化されたら買う、×=様子見 ▲1/10 柴崎友香 『また会う日まで』 河出書房新社 ●1/10 あさのあつこ 『ほたる館物語 2』 ピュアフル文庫 ◎1/10 竹宮ゆゆこ 『とらドラ! 4』 電撃文庫 ◎1/11 大倉崇裕 『無…

大崎梢『晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ・出張編』

老舗書店に幽霊が出る! 元同僚の美保から「まるう堂」の危機を聞いた杏子は、渋々ながらもアルバイトの多絵を伴い信州に赴いた。まるう堂に出現するという幽霊は、店主たちを驚かせるだけでなく、老舗書店に存続の危機をもたらしている。しかも、事件は27年…

芥川賞・直木賞候補作発表

年が明けて4日目。今年も芥川賞・直木賞の候補作が発表になりました。 ●第136回芥川賞(日本文学振興会主催) 青山七恵 「ひとり日和」(「文芸」秋号) 佐川光晴 「家族の肖像」(「文学界」12月号) 柴崎友香 「その街の今は」(「新潮」7月号) 田中慎弥 …

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。 さて、今年も目標を2つほど。 1.年間読書数120冊。 単純に昨年3ケタに乗せたことから今年は月10冊平均でと。 2.積読を減らす。 具体的にはちょっと・・・がんばります。 あ、もう1…