橋本紡『半分の月がのぼる空 5 long long walking under the half-moon』

 橋本紡さんの『[rakuten:book:11516495:title] long long walking under the half-moon』を読了。


 「ずっといっしょにいたい」そう心に決めた二人。だが、里香の病は重く、手術は成功したもののいつだめになってしまうのかわからない。それは明日か、明後日か、五年後か、それとも十年後なのか・・・それでもいっしょに生きていくと決めた裕一は、突然夏目に外へ連れ出された・・・


 シリーズ第5巻。とりあえず実質的な完結ということで、結末はきれいにまとめられました。ここまでの紆余曲折は夏目編を含め、すべてここに至るために必要な過程だったのですね。
 裕一の覚悟はおそらく年齢と人生経験に見合った程度のものであってそれ以上のものではなく、それゆえ周りの人々からすれば非常に心許ないものでしょう。
 でも、それは二人が決めた覚悟。里香も、そして裕一もその覚悟を決められるところまで成長できたということなのです。


 続く第6巻はアフターデイズ的なもの。続きを読むのが怖い気もします。そこに描かれるのは二人の覚悟の結果。幸せな日常なのか、それとも里香亡きあとの裕一なのか・・・
 ちなみに浜松編は・・・別に浜松じゃなくても。


関連作:『半分の月がのぼる空 looking up at the half‐moon』『半分の月がのぼる空 2 waiting for the half-moon』『半分の月がのぼる空 3 wishing upon the half-moon』『半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon

2005年9月14日読了 【8点】にほんブログ村 本ブログへ
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stars里香は僕の夢を奪うだろう。それでも僕は望もう。里香と生きる道を選ぼう―。
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stars印象系恋愛日記

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