橋本紡『半分の月がのぼる空(6) life goes on』

 6日に橋本紡さんの『半分の月がのぼる空(6) [ 橋本紡 ] life goes on』を読了。


 裕一と同じ高校に通うようになった里香。ともに18歳だが、裕一は留年し2年生、里香は1年生に編入となった。年下の同級生たちと同じクラスだが、ありふれた、そして2人にとって特別な学校生活が始まった。


 夏に短編集を残してのシリーズ完結編。
 病院を出てもあいかわらずいろいろやらかしてくれる里香。でも心臓のこともあってすごく人生を楽しんでいるように見えます。
 一方留年した裕一は進路に悩む友人たちに対する羨望や嫉妬がないまぜになったような感じがよく出ています。身から出た錆のような部分もありますけどね。
 5巻で一応の区切りになっているので、蛇足のようになってしまう危惧もあったのですが、読んでみればそんなことはなく、むしろこの6巻があってこそ完結したという感じでしょうか。


関連作:『半分の月がのぼる空 looking up at the half‐moon』『半分の月がのぼる空 2 waiting for the half-moon』『半分の月がのぼる空 3 wishing upon the half-moon』『半分の月がのぼる空 4 grabbing at the half-moon』『半分の月がのぼる空 5 long long walking under the half-moon』『半分の月がのぼる空 one day

2006年3月6日読了 【8点】にほんブログ村 本ブログへ
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stars未来を、大切なものを、僕たちは自らの手で選んだのだ。
stars本当に良かったです…。
stars良かったね
stars蛇足ではありません。
stars里香と裕一の日常

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