貫井徳郎『さよならの代わりに』追記

 ネタバレを含みます。ご注意ください。


 『さよならの代わりに』の表紙についてなんとなく考えてしまいました。
 昨日読了した時点では、あのジェットコースターは和希と祐里にとって二人が共有した時間を過ごした思い出をあらわしているのだと単純に思っていました。
 しかし、あのジェットコースターをよく見ると、カーブや単純な上昇、下降ではなく、1回転(ないしはそれ以上の回転)をしているのようです。そこで考えたのは、この回転が祐里のタイムスリップのイメージに他ならないということ。もし単純な思い出だけならば、別にジェットコースターでなくても、競馬場でもどこでもよかったのでしょうね。