竹宮ゆゆこ『とらドラ7!』
あの騒動による停学があけて、学校に戻ってきた大河。12月、クリスマスを前にして、大河はすっかりいい子に変身、おとなしくしている。一方、実乃梨は部活でエラーをしたことが原因でへこんだまま。北村率いる生徒会は、有志によるクリスマスパーティを計画するが・・・
うわーっ。
今までの学園ドタバタラブコメディが嘘のような展開へ。もう、後戻りができないところまで来てしまいました。
とうとう確信を持った亜美、見てしまった実乃梨、そして知られてしまった大河。もはやそれぞれの気持ちは明らか。自分の気持ちはわかっていて、それでいて素直になれない状態。本当ならば読者も含めてみんなが幸せというのがいいのでしょうが、どうやらここから修羅場が続きそうです。
いずれこの日が来るだろうことは予測できたのですが、いざ読むとなると本当に辛いのですね。いや、おもしろいのです。おもしろいのですが笑えない。何か「おもしろい」と表現するのもためらってしまうような雰囲気。楽しいクリスマスとか、切ないクリスマスとかいろいろ読んだ気がするけど、ここまでショッキングなクリスマスはなかった気がします。
竜児と誰かがうまくいきそうで、ほかの二人が邪魔しにかかるとかそんな単純な展開だったら、きっと笑わせてもらえたのでしょうが。
とにかく逃げることも隠すこともごまかすこともできないような展開へ突入。みんなどうするのさ。
関連作:『とらドラ!』『とらドラ2!』『とらドラ3!』『とらドラ4!』『とらドラ5!』『とらドラ6!』
とらドラ 7 (7) (電撃文庫 た 20-10) | |
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