本屋大賞二次投票ノミネート作品発表

 ちょっと前のことですが、20日に今年の本屋大賞の二次投票ノミネート作品が発表されました。


『県庁の星』 桂望実小学館
『告白』 町田康中央公論新社
『サウスバウンド』 奥田英朗角川書店
『さくら』 西加奈子小学館
『死神の精度』 伊坂幸太郎文藝春秋
『その日のまえに』 重松清文藝春秋
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 リリー・フランキー(扶桑社)
『ナラタージュ』 島本理生角川書店
『ベルカ、吠えないのか?』 古川日出男文藝春秋
『魔王』 伊坂幸太郎講談社
『容疑者Xの献身』 東野圭吾文藝春秋


 思えば本屋大賞は「売り場からベストセラーをつくる!」という名目で「全国の書店員がいちばん売りたい本を、投票によって選ぶ賞」だったと思います。で、ノミネートされたのがこの11冊。
 正直なところ、もう十分に世間に認知されているような作品ばかり。いずれも書店では平台に並び、大ヒットしています。『容疑者Xの献身』はこのミス、文春、本ミスの3つのランキングで三冠を達成し、直木賞も受賞。『東京タワー』も今日、100万部を突破したことが発表されました。
 この顔ぶれなら、これ以上本屋大賞で後押しする必要もない気がします。もちろん、書店員の皆さんが投票されたときにはまだまだ売れていない作品も多かったかもしれませんが。もちろんいい作品揃いでしょうが、もう少しマイナーな作品がノミネートして欲しかったですね。
 あ、1冊も読んでいない人が言うべきではなかったかも。