西澤保彦『幻惑密室』

 最近は仕事もプライベートも忙しく、なかなか本を読めなかったけど、10日もかけてやっと読み終えました、西澤保彦さんの『幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)』です。


 推理作家の保科匡緒と能解匡緒警部、そして「チョーモンイン」の神麻嗣子の3人が、超能力で作られた密室で起きたワンマン社長殺人事件の謎に挑むという話です。


 ミステリとしては密室ものだし、意外な犯人だし、人間関係も複雑と、楽しく読むことができました。でも、楽しかったけど、物語をどんどん次へ読み進めるということはできませんでした。それは、僕には超能力がどうしてもとっつきにくかったことが影響している気がします。非日常的な舞台設定は西澤さんの得意技であり、最大の売りです。僕も大好きです。しかし、ハイヒップはその特性があまりにも複雑で、読み進めにくくなってしまったようです。惜しいなあ。


 ちなみに、僕のベスト西澤作品は『七回死んだ男』です。

2004年8月4日読了 【6点】にほんブログ村 本ブログへ
幻惑密室―神麻嗣子の超能力事件簿 (講談社文庫)
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おすすめ平均 star
starそうなんだけど
star長編を支える程のアイデアでは...
star一問の解答・解説としては長すぎませんか?
stars超能力って・・・
starsSFっぽいけど。

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