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笹本祐一『ハレーション・ゴースト 妖精作戦PARTII』

review

 学園祭直前、あの2年B組では自主制作映画を上映することになり、その撮影も急ピッチで進められていた。そんな折、彼らを超局所的な地震が襲い、続いて異常事態が相継いだ。映画のヒロインを誘拐された沖田は、追跡の途中でひとりの女生徒と出会い・・・


 シリーズ第2作。はっきりいってさらにハチャメチャ。でも、前作を楽しんだ人には、より楽しめる作品になっています。
 前作『妖精作戦』との連続性はほとんどなく、唯一人物設定が残されているぐらいしかありません。彼らが前作の勢いに乗って、「ついついやっちゃいました」と頭を掻いているようなものです。
 まあ、事前情報として仕入れていたとおり、『ビューティフル・ドリーマー』の影響をもろに受けています。それを隠すこともない。これをやるのは勇気がいったことでしょうね。それとも、それすら勢いだったのかな。ここまでやれば、もはやオマージュとして十分にありでしょう。もう、なんでもあり。


 そして、勢いだけでなく熱さも依然として最高値です。
 今からもう四半世紀も前の作品ですが、今から見てもそんな古さを感じさせるところが全くないのは、お見事としか言いようがありません。もちろん、作中で使われている数々の小物とかには多少の時の流れは感じますが、根底にある部分のおもしろさというのは変わらないんだなあと思い知らされます。
 でも、できればリアルタイムで読みたかったなあ。乗り遅れた感が少しだけあります。1985年、そのころ、何をしていたでしょう。


関連作:『妖精作戦

2012年1月31日読了 【7点】にほんブログ村 本ブログへ
ハレーション・ゴースト (妖精作戦 PARTII) (創元SF文庫)

ハレーション・ゴースト (妖精作戦 PARTII) (創元SF文庫)

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