杉井光『神様のメモ帳 2』

 NEET探偵事務所に持ち込まれたひとつの依頼。タイ人の快活な少女メオがもたらしたそれは、失踪した父親を捜し、助け出すこと。だが、事件には二億円という大金が絡み、しかもメオの父親は只者ではないらしいことがわかった。事件の真相へと、依頼を受けたニートたちは走り出す・・・


 四代目の格好良さが際立った一冊。まさかナルミとあんな関係になるとは思いもしませんでした。まあ、今回は四代目と平坂組抜きではとても解決できない事件だったわけです。


 際立っていたといえば、ナルミの覚醒したかのような能力もかなり効果的でした。

「おまえの将来はニートじゃなくて(以下略)」(P299)

という四代目のつぶやきにはまさに同意。このままこの能力に磨きをかけて、まっとうなニートになってもらいたいものです。あれ?
 とにかく、ニートたちの中ではテツともヒロとも少佐とも重ならない能力なので、これからも使う機会を作ってほしいなあ。


 今回は一巻のように学校を舞台とした事件ではなく、そのせいか彩夏のことがちょっと置き去りにされているように感じてしまったのは残念でした。そのあたりは、これからに期待ということで。


関連作:『神様のメモ帳

2011年3月23日読了 【7点】にほんブログ村 本ブログへ
神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)

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