入間人間『電波女と青春男』
親の海外赴任により、都会でひとり暮らしをする叔母の家で下宿することになった丹羽真。この都会暮らしで彼は青春ポイントの大量獲得をもくろんでいた。だが、叔母の家には布団で上半身をちくわ状に巻かれた人らしきものが転がっていた。しかも話すのだ。「地球は狙われている」と・・・
とにかく前半、ページを繰る手が進まない。理由はひとつ。読みにくいのです。読みにくいのはこの作者の特徴と割り切ってしまえばいいのかもしれませんが、「みーまー」よりも読みにくく感じました。
ストーリーは、ちょっと変わったというかかなり電波な従姉妹のエリオを真がなんとか導こうとする話。って、壊れたまーちゃんを嘘で助けるみーくんと大差ない気がします。違うといえば、陰鬱さが抜けた点でしょうか。エリオの抜け落ちた記憶がどうなるのか気になります。
学校では、リュウシさんや前川さんというちょっと変わったクラスメイトも登場します。もっとも、ほかに変わった人物が揃っているのでたいして変わっているようには見えませんが。特にリュウシさんはしたたかな天然といった印象。エリオの母の女々さんを加えた関係がどういう展開を見せるのか、こちらも見物。
後半も読みにくさは相変わらず。ただ、やはり物語が動き出すとおもしろくて、一気に読んでしまいました。クライマックスである自転車飛行の件が唐突かつ性急だったように思われ、あっけなく終わってしまった感じで残念です。熱かったけど。
ラストは次へ繋がる終わり方(既に2巻は発売済み)。3巻が発売される11月までには続きを読もうと思います。
- booklines.netさま(2009.10.06追加)
電波女と青春男 (電撃文庫) | |
入間人間/ブリキ アスキーメディアワークス 2009-01-07 売り上げランキング : 5007 おすすめ平均 ラノベの王道、青春男と電波少女のおはなし。 青春ポイントアップ ドクターペッパーという炭酸飲料を知ってます? 電波女+自転車+アイキャンフライ=青春 思っていたよりおもしろかった。 Amazonで詳しく見る by G-Tools asin:4048674684 rakuten:book:13109182 |