葵せきな『生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6』
卒業編スタート。だが、そこには卒業式を控えて主人公がいない! 消えた杉崎鍵。はたして彼はどこへ行ってしまったのか? どうして? 介在しているらしいのは飛鳥。生徒会の面々は、鍵の妹林檎は、どうすればいいのか・・・
さすがに飽きた感じがしてしまいました。
今までの企業編にかわって卒業編になったのですが、変わったのは卒業式を前にしたプロローグ&エピローグに杉崎がいないことぐらい。もちろん、このストーリーは卒業編を通して続けられるのでしょうが、それだけでは変化に乏しいかと。
また、卒業編になってどうなるかと思われた各編にも特別な変化はありません。こちらは杉崎も普通にいます。このなかではシュールな「推理する生徒会」が好きですね。この探偵像はなんとも言えません。また、黒幕の黒さが素敵です。誤解が連鎖する「喋らない生徒会」もおもしろかったです。
インパクト勝負のこういった作品がこれだけ長く続くと、やはりマンネリを感じてしまうのは致し方ないこと。きっと何らかの手を打ってくると期待して、次を待ちたいと思います。まだしばらく続くみたいだし。
収録作:「片付ける生徒会」「熱血する生徒会」「喋らない生徒会」「抗う生徒会」「推理する生徒会」「夢見る生徒会」「切り取る生徒会」
関連作:『生徒会の一存』『生徒会の二心』『生徒会の三振』『生徒会の日常』『生徒会の四散』『生徒会の五彩』
生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6 (富士見ファンタジア文庫) | |
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