葵せきな『生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2』
相変わらず駄弁り続ける碧陽学園生徒会。お子サマ生徒会長・桜野くりむが小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語ることから始まる駄弁り。それは、選らばれし者たちだけに与えられた特権だったはずだが、その聖域を侵す者が・・・
今回もハイテンションで続けられるダベリノベル。とにかくネタの宝庫で、次から次へとネタが飛び出し、笑いが止まりません。ボケとツッコミのテンポがいいですね。
『生徒会の一存』と比較しても、生徒会5人のキャラが明確になってきた気がします。特に知弦さんのいじりっぷりは最高です。
ただし、基本的には『生徒会の一存』シリーズの二巻ですから、一巻読了時のインパクトにはかないません。これは仕方のないこと。それを打破するための新キャラ投入かもしれませんが、どうなることでしょう。吉と出るか凶と出るか。
展開といえばちらちらと挿入されている伏線というか裏側のようなエピソード「存在しえないプロローグ」「存在しえないエピローグ」が気になります。この生徒会室にどんな未来が待ち受けているのでしょうか。いや、そんなものいらないような・・・
とにかく、椎名姉妹に光が当てられる『生徒会の三振』で物語がどれほど大きく動くのか、夏まで期待していようと思います。
収録作:「冒険する生徒会」「反省する生徒会」「仕事する生徒会」「休憩する生徒会」「勉強する生徒会」「揺らぐ生徒会」「私の生徒会」「えくすとら〜シリーズ化する生徒会」
関連作:『生徒会の一存』
生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 碧陽学園生徒会議事録 2) | |
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