土橋真二郎『扉の外3』
修学旅行に行くはずが、謎の空間に閉じ込められた2年2組。彼らはゲームでの敗北によりカードの配給も受けられなくなり、ただぼんやりと時間を送っていた。そこへソフィアから提示されたのは、バーチャル空間でのサバイバルゲーム。銃と弾丸のゲームが始まった・・・
今回の主人公は2組の中山美鈴。彼女は人より少し知恵が回るようで必死にリーダーシップを取りクラスメイト達をまとめようとするのですが、哀れに思えるほどうまくいきません。いざという時に彼女を助けるのは同じフットサルチーム”ホーネット”のメンバーだけ。悲しいほどに彼女の読みははずれるのです。空回り。
サバイバルゲーム自体はスリリングでたいへんおもしろかったのですが、これをバーチャル空間でやるということにあまり意味を見出せませんでした。閉鎖空間という舞台設定だから、リアルではできない話かもしれませんが、何かしらもっとバーチャル空間を生かせなかったでしょうか。
また、終盤は駆け足で、このゲームの結末としてもシリーズの結末としても不満が残りました。きっと打ち切りなのでしょうね。8組まであるのですからそれなりの長いシリーズになるかと思ったのですが、残念です。もし続編があるのなら、もっと違った書き方になったのかもしれません。
【感想拝見】- 狭間の広場さま(2007.09.17追加)
扉の外3 | |
土橋真二郎 メディアワークス 2007-09-10 売り上げランキング : 338 おすすめ平均 こういう終わり方もアリかなと うーん・・。 完結はしてない…。 コレで完結か・・・ 話は終わってないのに 不完全燃焼… 1、2巻に比べれば。 シャットダウンされた気分… Amazonで詳しく見る by G-Tools asin:4840239800 rakuten:book:12119504 |