土橋真二郎『扉の外3』

 修学旅行に行くはずが、謎の空間に閉じ込められた2年2組。彼らはゲームでの敗北によりカードの配給も受けられなくなり、ただぼんやりと時間を送っていた。そこへソフィアから提示されたのは、バーチャル空間でのサバイバルゲーム。銃と弾丸のゲームが始まった・・・


 今回の主人公は2組の中山美鈴。彼女は人より少し知恵が回るようで必死にリーダーシップを取りクラスメイト達をまとめようとするのですが、哀れに思えるほどうまくいきません。いざという時に彼女を助けるのは同じフットサルチーム”ホーネット”のメンバーだけ。悲しいほどに彼女の読みははずれるのです。空回り。
 サバイバルゲーム自体はスリリングでたいへんおもしろかったのですが、これをバーチャル空間でやるということにあまり意味を見出せませんでした。閉鎖空間という舞台設定だから、リアルではできない話かもしれませんが、何かしらもっとバーチャル空間を生かせなかったでしょうか。


 また、終盤は駆け足で、このゲームの結末としてもシリーズの結末としても不満が残りました。きっと打ち切りなのでしょうね。8組まであるのですからそれなりの長いシリーズになるかと思ったのですが、残念です。もし続編があるのなら、もっと違った書き方になったのかもしれません。

2007年9月12日読了 【6点】にほんブログ村 本ブログへ
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扉の外3
扉の外3土橋真二郎
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おすすめ平均 star
starsこういう終わり方もアリかなと
starsうーん・・。
stars完結はしてない…。
starsコレで完結か・・・
stars話は終わってないのに
star不完全燃焼…
star1、2巻に比べれば。
starシャットダウンされた気分…

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