本屋大賞2006

 昨晩、本屋大賞が発表になりました。


 受賞作にケチをつけるわけではないのですが、正直なところ、今更『東京タワー』を選ぶなんて本屋大賞の価値を落とすだけではないかと思います。


 そもそも、この本屋大賞は「設立の経緯」にもあるように、「売り場からベストセラーをつくる!」ことによって、「この本が売れない時代」に「売れる本を作っていく、出版業界に新しい流れをつくる、しいては出版業界を現場から盛り上げていけないかと考え」て発案されたものです。
 それなのに選ばれたのは、既に大ベストセラーとなっている『東京タワー』。
 いくら「過去一年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本」だとしてもどうかと思います。


 まあ、今年のノミネート作が発表されたときから予想していたことではあります。それに、そもそも部外者が言うべきことではないのかもしれません。