桜庭一樹『GOSICK(3) ゴシック・青い薔薇の下で』

 10日ほど前になりますが、桜庭一樹さんの『GOSICK〈3〉ゴシック・青い薔薇の下で (富士見ミステリー文庫)』を読みました。


 風邪を引いて臥せってしまったヴィクトリカ。彼女を学園に残し、一弥はソヴレムへと買い物に出かける。ところが、デパートではマネキンに「助けて」と声をかけられ、しかも「このデパートで消えてしまった人がいる」という話も耳に入る。一弥はこのデパートで何が起きているのか、暴こうとするが・・・


 「GOSICK」シリーズの第3作。今回は一弥が1人で、というかドリルヘッドのブロワ警部と事件の解決に乗り出します。まぁ、結局はヴィクトリカの力を借りてしまうんですがね。
 ミステリとしてはかなりライトで、物足りない人多数でしょう。まるで取って付けたような感じ。というか、一弥とヴィクトリカを離すとか、ブロワ警部の過去とか、そういうことを書くためにこの謎を後から付けたのではないかと憶測してしまいます。おまけとか、味付け程度で。
 これらの「書きたかったと思われる部分」が、今後のシリーズでどう影響するのか、それともしないのか判りません。何かの伏線なのかな。まぁ、こういう巻が必要になるときもあるでしょう。
 それなりにおもしろかったです。もちろん次も読みます。


関連作:『GOSICK ゴシック』『GOSICKII ゴシック・その罪は名もなき

2005年11月16日読了 【6点】にほんブログ村 本ブログへ
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