石田衣良『4TEEN』
週末、石田衣良さんの『4TEEN』を読みました。直木賞受賞作を読むのは『私が殺した少女 [ 原りょう ]』以来です。
舞台は東京・月島。テツロー、ジュン、ナオト、ダイという4人の普通? の14歳の物語。
早老症という難病のナオトや誤って父親を殺してしまうダイ、死を迎える直前に病院を抜け出した元医師。8つの物語は四人にさまざまなできごとを突き付け、それに彼らは悩み、考え、思うがままに進んでいきます。
彼らにとってすべてのできごとと行動は成長の糧なのでしょう。きっと彼らにとって大人の世界はすぐ手の届くところにあって、背伸びする必要もないという感じがしました。
僕にもこんな年頃があったはずです。でも、そのころの自分よりも彼らの方がずっと大人のような気がします。現代の14歳を瑞々しく描いている物語です。
収録作:「びっくりプレゼント」「月の草」「飛ぶ少年」「十四歳の情事」「大華火の夜に」「ぼくたちがセックスについて話すこと」「空色の自転車」「十五歳への旅」
おすすめ平均 意外にも普通の中学生だったんですね むしろ大人たちのために 4teenなんで星四つ。 素直に楽しませてもらいました 変わるもの、変わらないもの Amazonで詳しく見る by G-Tools asin:4104595012 rakuten:book:11159392 |