光原百合『十八の夏』

 光原百合さんの『十八の夏』を読了。


 第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作を含む4編からなる短編集。どの作品も花をモチーフにしています。


 どちらかというと地味な感じのする作品が並んでいるのですが、その中に透明感というか、みずみずしさというかそういう感覚を味わうことができました。非常に読ませてくれる短編集です。
 どの作品も好きなのですが、特にお勧めなのは「イノセント・デイズ」でしょうか。4編の中ではもっともミステリらしい作品です。ただ、それだけに? 多少影の部分もあり、それは光原さんらしくない部分なのかもしれません(他の作品は未読なのでよくわかりませんが)。
 一度読んでみる価値がある短編集だと思います。


収録作:「十八の夏」「ささやかな奇跡」「兄貴の純情」「イノセント・デイズ」

2004年9月8日読了 【7点】にほんブログ村 本ブログへ
十八の夏
十八の夏光原百合
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おすすめ平均 star
star好きだから伝えたいこと
star瑞々しい感性を感じさせる
starたまには良いのではないでしょうか
starsもっと書いて、光原さん!
stars「ささやかな奇跡」がとても良かった!

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