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似鳥鶏『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』

亡き父の後を継ぎ、喫茶店を経営する惣司季。共に働く弟の智は勤めていた警察を突然辞め、半年前に戻ってきたばかりだ。だが、県警本部は智の鋭敏な推理力を手放す気はないらしく、連れ戻そうと秘書室の直ちゃんと難解な事件を送り込んでくる。弟と店を守る…

円居挽『烏丸ルヴォワール』

『黄母衣内記』の所有者が謎の死を遂げ、相続をめぐる兄弟の争いが起きた。決着は私的裁判・双龍会でつけることになり、龍樹家の者たちも参加することに。だが、ささめきの山月に誘われた瓶賀流はもう一方の依頼を受けることになってしまう。それは、龍樹家…

汀こるもの『まごころを、君に THANATOS』

友人柳瀬に対する生物部の仕打ちを耳にした美樹は、文化祭を利用して生物部に仕返しをしようと画策した。だが、美樹が向かった教室で爆発事件が発生してしまう。騒ぎに巻き込まれる形で、真樹はまたもこの事件の真相をたどっていくことになってしまう・・・ …

大倉崇裕 『福家警部補の報告』

かつて親友として、同人漫画を共同執筆した真理子とみどり。時の流れは立ち場を変え、真理子は出版社のやり手営業部長、みどりは実力派漫画家に。だが、二人の関係は良好ではなく、悲劇的な結末を迎える・・・(「禁断の筋書」) ●「禁断の筋書」 親友として…

古野まほろ 『命に三つの鐘が鳴る Wの悲劇'75』

東京帝大を卒業した二条実房は、キャリア警察官として交番研修から埼玉中央署勤務へ。学生時代左翼組織に属した彼は、刑事だった父を学生運動で喪い、組織のリーダーとなった親友に恋人を奪われた経験がある。その二条を指名して出頭してきたのは、恋人佐々…

樋口有介『窓の外は向日葵の畑』

学園理事長の娘で、江戸文化研究会の部長を務める高原明日奈が姿を消した。青葉樹は後輩の紅亜に押されて、部員として明日奈を探すことに。元刑事の樹の父完一もまた美人の顧問教師沙智子に煽られ、独自に捜査を始めた。やがて副部長佐々木が死体で発見され…

村山由佳『天翔る』

学校に居場所を失い、親をも失ったまりも。11歳の彼女が出会ったのは、馬だった。馬とふれあい、その背に跨ることで、傷ついた心を癒していく。やがて彼女の才能は導かれ、牧場を飛び出し、エンデュランスという過酷な競技へと挑む。そこでまりもが手にした…

E・C・R・ロラック『悪魔と警視庁』

霧のロンドン、仮装舞踏会の夜、メフィストフェレスに扮した男が殺害された。被害者は翌朝、あろうことか警視庁に泊めたマクドナルド主席警部の車から発見されたのだ。当夜の会場にはメフィストフェレスに仮装したものは数名おり、必死の捜査にもかかわらず…

中町信『模倣の殺意』

7月7日午後7時、推理作家の坂井正夫が服毒死した。自殺とされたが、編集者の中田秋子は不審に思い、独自に調査を始めた。これとは別に、ライターの津久見は記事の取材として坂井の死を探り出した。浮かび上がってきたのは、坂井による盗作疑惑だった・・・ …

佐々木譲『警官の条件』

若くして警部に昇進した安城和也は、係長として組織犯罪対策部に着任。しかし捜査は行き詰まり、以前エースだったひとりの男の復帰を要請が待望する声が上がる。男は断り続けたが、和也のミスによって以前の部下が殉職し、その葬儀の場に現れ、一言告げた。…

ケイト・キングズバリー『支配人バクスターの憂鬱』

亡き夫からペニーフット・ホテルの経営を引き継いだセシリー。支配人のバクスターは、彼女の片腕として忠実に勤めてくれている。だが、バルコニーの手すりの上で踊っていたサー・リチャード・モルトンが転落死するという事件が発生。おまけに彼の忘れ形見ス…

東野圭吾『マスカレード・ホテル』

東京で発生した連続殺人事件。警視庁は次のターゲットを「ホテルコルテシア東京」であると読み取り、潜入捜査を開始した。ホテルのフロントに配属された捜査一課の新田浩介は、考え方が異なる教育係の山岸尚美と度々ぶつかってしまう。厳戒態勢の中、ホテル…

乾くるみ『蒼林堂古書店へようこそ』

かつてエリート公務員として活躍していた林雅賀。彼は副業が問題になったことから故郷へ戻り、古書店“蒼林堂”を開いた。繰り広げられるのは、常連たちとのミステリ談義。なぜなら、ここはミステリ専門の古書店であり、彼がしていた副業とはミステリ関係のラ…

分水嶺『フラ×ソロ 〜健全な男女交際についてのあれこれ〜』

「ソロリティ」と名乗る女子クラブが支配する高校・聖黎学園。その圧倒的な勢力差から学園内は女尊男卑であり、男子クラブの「フラタニティ」は常に虐げられてきた。だが、生徒会長の天上院神楽が「フラタニティ」の解散を公約に掲げたことで、〈シェイクス…

法月綸太郎『キングを探せ』

夢の島、イクル君、りさぴょん、カネゴン。奇妙な名前で呼び合う四人の共通項は殺意。それぞれに殺したい人物がいる四人は、互いに相手を変えて殺害することで手を結んだ。この四重の交換殺人に挑むのは、もちろん法月警視と綸太郎。ふたりはこのトリックを…

古野まほろ『絶海ジェイル Kの悲劇'94』

祖父・清康は生きている! その言葉の真偽を確かめるために八重洲家康は孤島へと渡った。だが、そこにあったものは脱出不可能に見える監獄。一望の下に監視できるこの監獄に閉じ込められた、戦時中に清康とともに投獄された4人の子孫と家康。家康は祖父の脱…

北山猛邦『『瑠璃城』殺人事件』

日本の最北に建てられた「最果ての図書館」。ここに通う君代に、樹徒はふたりの間にある生まれ変わりの因縁を語り続ける。だが、密室となった「最果ての図書館」で、惨劇が繰り広げられ・・・ 物理の北山、城シリーズの第二作。時を越える、ファンタジックな…

綾辻行人『水車館の殺人(新装改訂版)』

山間に建ち、常に水車が回り続ける洋館「水車館」。ここでは年に一回だけ、主人の父・藤沼一成が遺した絵を知人に公開している。だが一年前には家政婦の事故死、客の殺害とその容疑者が絵を盗んで逃走と、いう惨事に。今年もその日がやってきたのだが、予定…

笹本祐一『ハレーション・ゴースト 妖精作戦PARTII』

学園祭直前、あの2年B組では自主制作映画を上映することになり、その撮影も急ピッチで進められていた。そんな折、彼らを超局所的な地震が襲い、続いて異常事態が相継いだ。映画のヒロインを誘拐された沖田は、追跡の途中でひとりの女生徒と出会い・・・ シリ…

似鳥鶏『いわゆる天使の文化祭』

文化祭の準備が進むころ、校内に目つきの悪い天使のイラストが大量に掲示された。それはペンギンにも似た天使で、しかもそれぞれの部活に合わせた絵柄になっているのだ。イラストの出現は回数を増し、ついには文化祭のHPにまで出現するほどエスカレート、文…

千澤のり子『マーダーゲーム』

杉田の提案で、人狼ゲームをもとに学校内で「マーダーゲーム」を始めた子どもたち。自分のスケープゴートとして嫌いなものを校内に隠したのだが、なぜかゲームを超えた事件が発生する。ウサギは殺され、女子生徒の髪が切られた。エスカレートしていく事件に…

千澤のり子『シンフォニック・ロスト』

三年生の工藤麻衣子に憧れていた泉正博は、引退していく彼女の嘲りを耳にし、見返すべくホルンの練習に精を出していた。だが、成果は出ずにソロの担当を彼女に譲ることになってしまう。しかし。その晩彼女は変死、部内恋愛していたことがわかり、吹奏楽部に…

近藤史恵『ホテル・ピーベリー』

不祥事によって教職を追われ、ハワイにやってきた木崎淳平。友人から勧められた「ホテル・ピーベリー」は、リピーター不可という変わった条件がつけられている。オーナー夫妻も滞在客もすべて日本人というこのホテル、客の一人蒲生がプールで事故死、さらに…

水生大海『夢玄館へようこそ』

古いアパートを改装し、ショッピングモールとして生まれ変わった『夢玄館』。管理人をしていた伯母が入院することになり、花純は代理を務めるものの、各店舗のオーナーたちは様々な問題を起こしてくれる。失業中だった花純にとって、オーナーたちのような夢…

汀こるもの『パラダイス・クローズド THANATOS』

周囲の人々を災厄に巻き込む“死神”立花美樹とその双子の弟で“探偵”真樹。ふたりは監視役の刑事高槻を伴い、南の孤島へバカンスに出かけた。別荘を持つ作家に誘われたのだ。だが、台風で停電したその晩、主は何者かに殺害された。この閉ざされた孤島で、誰が…

西澤保彦『彼女はもういない』

資産家であった親の遺産を相続し、悠々と暮らす鳴沢文彦。彼のもとに、同窓会の名簿が届いた。目で追ったのは、同級生の比奈岡奏絵の欄。バンド仲間だった彼女の連絡先が空欄になっていたことから、鳴沢は一気に道を外れていく。行き着くところは・・・ どう…

石持浅海『彼女が追ってくる』

「箱根会」と呼ばれる旧知の経営者同士の親睦会。独立し一経営者となった中条夏子は、招かれる側に立場を変え出席することにした。かつての同僚黒羽姫乃が出席するから。パーティーののち、コテージで姫乃を殺害した夏子は、証拠を完全に隠滅したはずだった…

古野まほろ『天帝のあまかける墓姫』

穴井戸栄子とアメリカに渡った古野まほろ。その帰途、乗り込んだ日本帝国政府専用機「おおろら」がハイジャックされた。虐殺に次ぐ虐殺で、70名ほどいた乗員乗客はわずか10数名に。ふたりのほかに、現職大臣や合衆国大統領の姪などが同乗するこの「おおろら…

古野まほろ『天帝のはしたなき果実』

時は1990年代、日本帝国は勁草館高校で連続して殺人事件が起きた。第一の被害者となった生徒会長の奥平は、ある暗号の解読に近づいていたようだが、首なしで発見された。傍らに残されていたメッセージには「天帝」という言葉が。これはまほろたち吹奏楽部の…

松崎有理『あがり』

北の街にある総合大学。研究室では、今日もそれぞれ異なる専門分野で成果を上げるために研究に取り組んでいる。昼となく夜となく遺伝子と向き合う者、期限を目の前に論文に取り組む者、あるいはそれを代書させる者・・・ 第一回創元SF短編賞受賞作「あがり」…