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千澤のり子『マーダーゲーム』

杉田の提案で、人狼ゲームをもとに学校内で「マーダーゲーム」を始めた子どもたち。自分のスケープゴートとして嫌いなものを校内に隠したのだが、なぜかゲームを超えた事件が発生する。ウサギは殺され、女子生徒の髪が切られた。エスカレートしていく事件に…

千澤のり子『シンフォニック・ロスト』

三年生の工藤麻衣子に憧れていた泉正博は、引退していく彼女の嘲りを耳にし、見返すべくホルンの練習に精を出していた。だが、成果は出ずにソロの担当を彼女に譲ることになってしまう。しかし。その晩彼女は変死、部内恋愛していたことがわかり、吹奏楽部に…

近藤史恵『ホテル・ピーベリー』

不祥事によって教職を追われ、ハワイにやってきた木崎淳平。友人から勧められた「ホテル・ピーベリー」は、リピーター不可という変わった条件がつけられている。オーナー夫妻も滞在客もすべて日本人というこのホテル、客の一人蒲生がプールで事故死、さらに…

水生大海『夢玄館へようこそ』

古いアパートを改装し、ショッピングモールとして生まれ変わった『夢玄館』。管理人をしていた伯母が入院することになり、花純は代理を務めるものの、各店舗のオーナーたちは様々な問題を起こしてくれる。失業中だった花純にとって、オーナーたちのような夢…

汀こるもの『パラダイス・クローズド THANATOS』

周囲の人々を災厄に巻き込む“死神”立花美樹とその双子の弟で“探偵”真樹。ふたりは監視役の刑事高槻を伴い、南の孤島へバカンスに出かけた。別荘を持つ作家に誘われたのだ。だが、台風で停電したその晩、主は何者かに殺害された。この閉ざされた孤島で、誰が…

西澤保彦『彼女はもういない』

資産家であった親の遺産を相続し、悠々と暮らす鳴沢文彦。彼のもとに、同窓会の名簿が届いた。目で追ったのは、同級生の比奈岡奏絵の欄。バンド仲間だった彼女の連絡先が空欄になっていたことから、鳴沢は一気に道を外れていく。行き着くところは・・・ どう…

石持浅海『彼女が追ってくる』

「箱根会」と呼ばれる旧知の経営者同士の親睦会。独立し一経営者となった中条夏子は、招かれる側に立場を変え出席することにした。かつての同僚黒羽姫乃が出席するから。パーティーののち、コテージで姫乃を殺害した夏子は、証拠を完全に隠滅したはずだった…

古野まほろ『天帝のあまかける墓姫』

穴井戸栄子とアメリカに渡った古野まほろ。その帰途、乗り込んだ日本帝国政府専用機「おおろら」がハイジャックされた。虐殺に次ぐ虐殺で、70名ほどいた乗員乗客はわずか10数名に。ふたりのほかに、現職大臣や合衆国大統領の姪などが同乗するこの「おおろら…

古野まほろ『天帝のはしたなき果実』

時は1990年代、日本帝国は勁草館高校で連続して殺人事件が起きた。第一の被害者となった生徒会長の奥平は、ある暗号の解読に近づいていたようだが、首なしで発見された。傍らに残されていたメッセージには「天帝」という言葉が。これはまほろたち吹奏楽部の…

松崎有理『あがり』

北の街にある総合大学。研究室では、今日もそれぞれ異なる専門分野で成果を上げるために研究に取り組んでいる。昼となく夜となく遺伝子と向き合う者、期限を目の前に論文に取り組む者、あるいはそれを代書させる者・・・ 第一回創元SF短編賞受賞作「あがり」…

有栖川有栖『闇の喇叭』

探偵行為が禁じられた日本は、2つの国家に分断された。両親ともに探偵だった空閑純は、母の行方は知れず、母の実家に父と身を潜めている。ある日町で男性の全裸死体が見つかり、町中騒ぎに。しかも、純の友人景以子の母が事件への関与を疑われているらしい・…

原田マハ『でーれーガールズ』

人気漫画家の小日向アユコは、母校で講演するために30年ぶりに岡山を訪れることになった。同窓会に出席し、高校時代が甦ってくる。東京から引っ越してきた鮎子をからかい続けた武美。鮎子と武美をつないだのは、鮎子が描いた「ヒデホとあゆの物語」。偶然そ…

皆川博子『開かせていただき光栄です』

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室にある屍体の隠し場所の暖炉から、覚えのない屍体が出てきた。解剖途中で子宮を露出した妊婦を隠したはずが、現れたのは四肢を切断された屍体と、顔を潰された屍体。これは誰なのか? どうしてここからでてきたのか…

山口芳宏『妖精島の殺人』

突如失踪した片想いの相手真希を追い、竹原島へ渡った柳沢。そこで見たものは、消え失せた街と妖精の世界の出現、そして真希の・・・。話を聞いた森崎は真野原とともにことの真相を確かめることとなった。菜緒子とふたり島に渡った森崎は、やがて島の所有者…

古野まほろ『群衆リドル Yの悲劇'93』

新迎賓館「夢路邸」でのパーティーの招待状を送られた浪人中の渡辺夕佳。イエ先輩こと八重洲家康とともに出かけるが、招待客の顔触れや招待状の送り主はバラバラ。やがて雪山に孤立した「夢路邸」は招待客たちの犯した罪の告発会場と化し、ひとりまたひとり…

北山猛邦『私たちが星座を盗んだ理由』

作者初のノン・シリーズ短編集。その残酷な衝撃と先が知りたくなる余韻を・・・ ●「恋煩い」 朝、ホームで見かける先輩に片想いのアキ。トーコから片想いに効くおまじないを教えられ、こっそりやってみた・・・全編読み通して振り返ると、もっともミステリっ…

近藤史恵『サヴァイヴ』

エースとは何か、アシストとは何か。そして、自転車ロードレースとは何か・・・ 『サクリファイス』『エデン』のスピンオフ短編集。一部は「Story Seller」シリーズで既読でした。 ●「老ビプネンの腹の中」 前のチームメイトフェルナンデスが亡くなった。誓…

長沢樹『消失グラデーション』

男子バスケ部員で、校内で美少女たちとの浮名を流す椎名康。椎名は絶対的なエース網川緑の不参加による女子バスケ部の確執に心を痛めていた。屋上でリストカットをした網川が階下に転落しているのを見かけた椎名は、駆けつけたところを何者かに襲われ、救出…

森谷明子『白の祝宴 逸文紫式部日記』

里下がりしていた香子は出仕を促され、再び中宮彰子のもとに仕えることになった。彰子は出産をひかえ、土御門邸に里下がりしているのだ。その出産の宴の夜、土御門邸には都に蔓延る盗賊のひとりが逃げ込んでしまった。香子は、土御門邸でひそかに盗賊の足跡…

辻村深月『水底フェスタ』

フェスの誘致で活気を取り戻した睦ツ代村で、湧谷広海の父は村長を務めている。村を捨て出て行った女優・織場由貴美に魅了され、広海は彼女の企みに協力することを約束する。由貴美は広海に告げた。「村を売る」と。だが、由貴美の本意は・・・ 今までの辻村…

壁井ユカコ『サマーサイダー』

夏休み、廃校になった母校に集まった倉田ミズ、惠悠、三浦誉の三人。幼いころは仲がよかったが、中学を卒業した今では微妙な関係だ。年齢的なこともあったが、そこには中学の担任だった佐野の変死事件が少なからず影響していた。思い出すのは、あの夏の出来…

北村薫『飲めば都』

ある出版社に女性編集者がひとり入社した。彼女の名は小酒井都。本を愛し人を愛し、そして酒を愛する彼女には酒にまつわるエピソードが盛りだくさん。ある時は誤って上司に赤ワインをぶちまけ、またある時は原稿の入ったバッグをどこぞに置き忘れる・・・ か…

橋本紡『葉桜』

高校生の佳奈は、幼いころから書道教室に通っている。あこがれの継野先生がいるのが通い続ける理由のひとつだ。だが、先生には奥さんがいる。ふたりの姿を見ているだけで、佳奈は幸せな気分になれた。それでも、長い間温めてきた想いを抑え続けることはでき…

北山猛邦『踊るジョーカー』

推理作家の白瀬白夜は、友人の音野順に仕事場の一室を貸し与えるのと同時に、そこに探偵事務所を開かせた。「名探偵音野順」の誕生である。探偵なんてできないという気弱な音野のもとにはさっそく依頼が集まってくる。それは、密室殺人だったり、毒殺未遂だ…

福田和代『リブート!』

二行の統合によって誕生したひびき銀行で、統合システム「リンカー」のサーバーがダウンした。旧明徳銀行側のシステム会社MSSで保守を担当していた横田は真夜中に呼び出され、対応にあたるが、結果として誤振込やエラーにつながってしまう。トラブルはひびき…

石持浅海『ブック・ジャングル』

「もう一度あの昆虫図鑑を見たい」その一念で、沖野は秋元と閉鎖された図書館に忍び込んだ。そこで除籍本目当ての女子高生たちと遭遇してしまう。互いに驚き、警戒するのだが、そこに新たな衝撃が。何者かが操縦するラジコンヘリが彼らを襲うのだ。逃げまど…

笹本祐一『妖精作戦』

夏休み最後の夜、オールナイトで映画を見た榊は、駅で転校生の小牧ノブと知り合った。その日から、榊の周囲は俄然騒がしくなった。なぜなら、ノブはある組織に追われる超能力者だったから。彼女の能力は並外れているのだ。榊は友人たちとともに、さらわれた…

麻耶雄嵩『メルカトルかく語りき』

一年前の転落事件。美袋のマンションでの刺殺体。教祖が住む孤島での出来事。学校で起きた不思議な殺人事件。そして信州にあるメルの別荘で。いたるところで起こる不思議な殺人事件に挑むのはわれらが銘探偵メルカトル鮎。彼が導き出す、意外な結論とは・・…

真保裕一『アンダルシア』

フランスとスペインに挟まれた小国・アンドラ。バルセロナに滞在していた黒田はアンドラから発せられた連絡を受け、直ちに急行し邦人女性を保護した。だが、彼女の言動はどうにもおかしい。黒田は外交官の立場から、彼女が巻き込まれているある事件に踏み込…

大崎梢『キミは知らない』

悠奈の父は12年前、外泊先の火事で亡くなった。その父の手帳を見せたところ、非常勤講師の津田は高校を辞め、実家に帰ってしまう。悠奈は宅配便の伝票をもとに、津田を追いかけた。たどりついた田舎町で彼女が見たものは、穏やかで冴えない講師とは別人のよ…

彩坂美月『夏の王国で目覚めない』

三島加深。カルト的な人気を持つ作家のファンサイトで、美咲は「架空遊戯」と題するゲームに誘われた。三日間、与えられた指示に従い演じながら謎を解くというこのイベントの賞品は、三島加深の未発表原稿。プライベートを明かすことも外部と連絡をとること…

福田和代『迎撃せよ』

北方の国での発射実験によるミサイルが日本上空を通過した日、岐阜基地のF-2戦闘機が何者かに奪われた。犯人は発射実験を仲間の仕業とし、戦闘機に積んだミサイルを国内の主要都市に発射すると警告してくる。犯人に心当たりのある安濃は、基地を抜け出した・…

森谷明子『緑ヶ丘小学校大運動会』

六年生のマサルにとっては小学校最後の運動会。その朝の準備中に、優勝カップの中から薬の入ったピルケースを見つけた。卒業した憧れの先輩に関わる物かもしれないと考えたマサルは、運動会が終わるまでピルケースを隠し通すことに。一方マサルの父は校内で…

越谷オサム『陽だまりの彼女』

10年ぶりに出会った同級生は、美しく、魅力的で、そして仕事のできる女性へと変貌を遂げていた。冴えない、いじめられっ子だった彼女が。商談で偶然再会した真緒と親密になり、やがて結婚を意識する浩介だが、真緒には浩介が知らない過去があった・・・ おー…

若竹七海『ポリス猫DCの事件簿』

葉崎海岸に浮かぶ猫の楽園、猫島。小さなトラブルが頻発するこの島の派出所に勤務する警官は一人、いや一人と一匹だけ。七瀬晃巡査と相棒ポリス猫DCはたった一人と一匹でアクの強い猫島の住民や猫たちのトラブルを解決していく・・・ 猫島を舞台とした、なん…

杉井光『神様のメモ帳 2』

NEET探偵事務所に持ち込まれたひとつの依頼。タイ人の快活な少女メオがもたらしたそれは、失踪した父親を捜し、助け出すこと。だが、事件には二億円という大金が絡み、しかもメオの父親は只者ではないらしいことがわかった。事件の真相へと、依頼を受けたニ…

上月司『レイヤード・サマー』

柑橘系の香りとともに彼女は現れ、そして去っていった。残されたのは一夏の想い出。花火大会の待ち合わせに向かう涼平が見かけたのは、倒れている銀髪女性の姿だった。時間を越えて未来からやってきたという彼女の目的はなんだろうか? 一味違うボーイ・ミー…

竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム 2 答えはYES』

記憶喪失になりながらも、一浪で大学に入学した多田万里。ストーカーのように柳澤を追いかけていた加賀香子に振られ、その一方でサークル「おまけん」の先輩リンダはどうやら以前の自分を知っているだけでなく、という微妙な関係。ふたりの間で万里の心は乱…

杉井光『神様のメモ帳』

校舎の屋上で大半を過ごす内向的な高校生藤島鳴海。声をかけてきた同じクラスの彩夏に連れられ、ナルミはNEET探偵を名乗る少女アリスと出会った。アリスから手酷く扱われたナルミだが、信じられないような事件が起きたことでアリスと彼女を取り巻くニート…

真保裕一『天使の報酬』

サンフランシスコで発生した女子大生霜村瑠衣の失踪事件。彼女の父は厚労省の元官僚で、そのパイプを使って領事館に娘の捜索を依頼してきたのだ。彼女が行動を共にしているとみられるボリビアからの留学生ロベルトは市警からテロ関係者として疑われている。…

アンソロジー『放課後探偵団』

1980年代生まれのミステリ作家が集まった。まさに新しい時代を担う才能の持ち主である。そんな彼らに課された競作。舞台は学園・・・ 彼らの作品がコンスタントに出版されれば、ミステリ界の先行きは明るい、なんて思わせてくれる学園アンソロジー。 ●似鳥鶏…

初野晴『空想オルガン』

いよいよ普門館への第一歩を踏み出したハルタやチカたち。まずは地区予選から。弱小吹奏楽部はいったいどこまで歩を進めることができるのか・・・ 『退出ゲーム』『初恋ソムリエ』に続くシリーズ第3弾。なんでも「ハルチカシリーズ」という名前がついている…

七河迦南『アルバトロスは羽ばたかない』

七海西高校の文化祭の最中、校舎屋上からの墜落事件が起きた。美術部の展示が行われていた屋上へ上がった人物は数名に限られている。わたしは、春、夏、初秋、晩秋に起きたいくつかの出来事を振り返りながら、屋上ではいったい何が起きたのか、考えていこう…

鯨統一郎『タイムスリップ紫式部』

古典の授業中、教師に鞭で打たれた本間香葉子は、そのショックで平安時代にタイムスリップしてしまった。しかも、「源氏物語」の作者・紫式部の身体に宿ってしまったのだ。とんでもない出来事に対応できず、紫式部として過ごす香葉子だが、四阿で時の権力者…

石崎幸二『記録の中の殺人』

5人の女子高生の死体が、左脚と左腕が切断された状態で一ヶ所で発見された。彼女たちの共通点は誕生日。やがて同じように再び5人の死体が発見されるが、そのうち1人も前の5人と同じ誕生日。ユリ、ミリア、仁美そして石崎のミステリィ研究会は、殺人鬼からの…

汀こるもの『動機未ダ不明 完全犯罪研究部』

古賀の「生きる目的」のために「ゼロ年代探偵小説研究部」として復活した完全犯罪研究部。表の名前は変わっても、部室がせまくなっても、やることに変わりはない。裏活動として様々な事件に首を突っ込むうち、またしてもとんでもない状況に行き着いてしまい…

汀こるもの『完全犯罪研究部』

ミステリについて語り合う、「推理小説研究部」なんて仮の姿。校内の犯罪や悪事を探り、知識と技術で対抗する。殺人事件だってどんとこい。自慢の暗器でイチコロだ。そんなまじめにふざけたような彼らの名は「完全犯罪研究部」・・・ これはまたとんでもない…

三木笙子『世界記憶コンクール』

『記憶に自信ある者求む』という広告に応募した質屋の跡取り博一。無事採用され、高い給与を受け取りながら、記憶力の向上に励んでいた。だが、主催者側と連絡が取れなくなった博一は、悪事に関与させられたのではないかと不安を覚え高広に相談したのだ。強…

三木笙子『人魚は空に還る』

至楽社の記者里見高広は、帝都一と呼ばれる天才絵師有村礼と奇妙な関係にあった。高広が入手する「ストランドマガジン」に掲載された「シャーロック・ホームズ」を訳し伝えることで、礼が表紙絵を描くというのだ。高広は前日の続きと現実の謎解きを要求され…

大崎梢『背表紙は歌う』

明林書房の営業マン・井辻智紀は、前任者吉野の後をついで担当の書店回りをしている。智紀は目の前に立ちはだかる書店や出版にまつわる謎を、同業の営業マン・真柴や仲間の力を借りながら解き明かしていく・・・ 『平台がおまちかね』に続く、〈出版社営業・…