12月のお買いもの

12/4
 桜庭一樹 『GOSICK PINK』 角川書店
 探偵小説研究会 『2016本格ミステリ・ベスト10』 原書房
 有川浩 『ストーリー・セラー』 幻冬舎文庫
 浦賀和宏 『彼女が灰になる日まで』 幻冬舎文庫
 法月綸太郎 『ノックス・マシン』 角川文庫
 庵田定夏 『アオイハルノスベテ 4』 ファミ通文庫
12/9
 『このミステリーがすごい!』編集部/編 『このミステリーがすごい! 2016年版』 宝島社
12/18
 織守きょうや 『記憶屋』 角川ホラー文庫
 青崎有吾 『アンデッドガール・マーダーファルス 1』 講談社タイガ
 伊坂幸太郎 『残り全部バケーション』 集英社文庫
 川原礫 『ソードアート・オンライン プログレッシブ 4』 電撃文庫
12/22
 米澤穂信 『真実の10メートル手前』 東京創元社
 古野まほろ 『天帝のみぎわなる鳳翔』 講談社ノベルス
12/25
 長沢樹 『夏服パースペクティヴ』 角川文庫
 河野裕 『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』 新潮文庫nex

11月のお買いもの

11/11
 古野まほろ 『ヒクイドリ 警察庁図書館』 幻冬舎
 大山誠一郎 『密室蒐集家』 文春文庫
 恩田陸 『夜の底は柔らかな幻 上』『夜の底は柔らかな幻 下』 文春文庫
11/19
 野村美月 『SとSの不埒な同盟 2』 ダッシュエックス文庫
 櫛木理宇 『ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに』 角川ホラー文庫
 似鳥鶏 『シャーロック・ホームズの不均衡』 講談社タイガ
 綾崎隼 『君と時計と嘘の塔』 講談社タイガ

12月の予定

12/2 麻見和史 『蝶の力学 警視庁捜査一課十一係』 講談社ノベルス
12/2 石持浅海 『罪人よやすらかに眠れ』 角川書店
12/4 有川浩 『ストーリー・セラー』 幻冬舎文庫
12/4 浦賀和宏 『彼女が灰になる日まで』 幻冬舎文庫
12/4 佐々木譲 『代官山コールドケース』 文春文庫
12/4 探偵小説研究会 『2016本格ミステリ・ベスト10』 原書房
12/8 森晶麿 『黒猫の回帰あるいは千夜行路』 早川書房
12/11 中田永一 『私は存在が空気』 祥伝社
12/12 大沢在昌 『魔女の封印』 文藝春秋
12/15 城平京 『虚構推理 鋼人七瀬』 講談社文庫
12/15 近藤史恵 『砂漠の悪魔』 講談社文庫
12/15 宮部みゆき 『桜ほうさら 上』『桜ほうさら 下』 PHP文芸文庫
12/16 青崎有吾 『アンデッドガール・マーダーファルス 1』 講談社タイガ
12/16 村崎友 『フェイバリット・シングス』 光文社
12/16 三上延 『江ノ島西浦写真館』 光文社
12/17 伊坂幸太郎 『残り全部バケーション』 集英社文庫
12/17 櫛木理宇 『赤と白』 集英社文庫
12/21 米澤穂信 『真実の10メートル手前』 東京創元社
12/24 河野裕 『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』 新潮文庫nex
12/25 法月綸太郎 『パズル崩壊 WHODUNIT SURVIVAL 1992−95』 角川文庫
12/25 長沢樹 『夏服パースペクティヴ』 角川文庫

辻村深月『朝が来る』 

 望んでいた子どもを授かることができず、特別養子縁組により子どもを得た栗原夫妻。我が子同然に育ててきた朝斗が6歳のある朝、リビングの固定電話が鳴った。電話口の女は言う。「子どもを、返してほしいんです」と。平穏な日常に、不穏な影が紛れ込んできた・・・・・・

 

 不妊治療、特別養子縁組・・・・・・その重そうなテーマから、なかなか手を伸ばすことができなかった作品。読み始めたらイッキ読みでした。

 異なる形で、“子ども”の存在をめぐって時に周囲と戦い、時に葛藤してきた二人の女性の物語。
 “普通”とは何なのか、その固定観念に縛られてはいけないと常に頭の片隅にはありましたが、あらためてその難しさを教えられました。
 世間一般が持つ“普通”を打ち破るのは並大抵のことではないのです。
 だからこそ、朝斗を迎えた栗原夫妻の態度や言動が輝いて見えます。本人にも、周囲にも隠すことなく話す。それは「ベビーバトン」の決まりに則るだけではなく、自分たちの家庭の現状をあるがままに受け入れていく強い意志のあらわれにも見えます。
 もうひとりの主人公、ひかりの場合は無自覚的に“普通”を押しつけてくる大人たちに潰されてしまったかのよう。いちばん理解し支えになってほしい身内が一番の敵になってしまっていて、救いがありません。もっとも、気の毒なのと同時に彼女の幼さや弱さも見え隠れしていうのは確か。

 

 佐都子とひかり、ふたりの女性の人生を対比的に描いた辻村さん。どちらをより書きたかったのか想像すると、ひかりなのかなあという気はします。
 祈らずにはいられません。彼女たちのこれからの人生に幸多きことを、そして光が射し込むことを。

2015年11月30日読了 【8点】にほんブログ村 本ブログへ
朝が来る

朝が来る

 

 

11月の予定

11/9 七尾与史 『ヴィヴィアンの読書会』 PHP文芸文庫
11/10 大山誠一郎 『密室蒐集家』 文春文庫
11/10 恩田陸 『夜の底は柔らかな幻 上』『夜の底は柔らかな幻 下』 文春文庫
11/10 辻村深月 『図書室で暮らしたい』 講談社
11/10 大倉崇裕 『ペンギンを愛した容疑者 警視庁総務部動植物管理係』 講談社
11/11 折原一 『グランド・マンション壱番館』 光文社文庫
11/12 古野まほろ 『ヒクイドリ 警察庁図書館』 幻冬舎
11/13 有川浩 『ヒア・カムズ・ザ・サン』 講談社文庫
11/14 小路幸也 『スタンダップダブル!』 ハルキ文庫
11/18 東野圭吾 『人魚の眠る家』 幻冬舎
11/20 似鳥鶏 『シャーロック・ホームズの不均衡』 講談社タイガ
11/20 誉田哲也 『あなたが愛した記憶』 集英社文庫
11/25 大沢在昌 『十字架の王女 特殊捜査班カルテット』 角川文庫
11/25 柴田よしき 『愛より優しい旅の空』 角川文庫
11/25 法月綸太郎 『ノックス・マシン』 角川文庫
11/28 柚木麻子 『私にふさわしいホテル』 新潮文庫
11/30 桜庭一樹 『GOSICK PINK』 角川書店
11/30 石持浅海 『罪人よやすらかに眠れ』 角川書店